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世界各国の金融政策・市場動向(2020年5月)-先進国株は上昇、新興国通貨安にブレーキ

経済研究部 主任研究員 高山 武士
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1.概要:先進国株価を中心に上昇
1 本稿では金融政策はG20について確認する。また、株価・為替についてはMSCI ACWIの指数を構成する49カ国・地域について確認する。中国と記載した場合は中国本土を指し香港は除く。また、香港等の地域も含めて「国」と記載する。
2.金融政策:各国で追加緩和を実施
日本銀行の「新たな資金供給手段」は、新型コロナにより影響を受けた企業への貸出に関して、その原資となる資金を有利な条件で供給するターゲット型の資金供給手段と言える。また、RBAは投資適格級の非金融機関社債を適格担保として利用できるようにし、企業の資金調達支援を後押しした。イングランド銀行(BOE)は追加緩和に踏み切らなかったものの、次回の緩和を示唆している2。新興国では直近のコロナ禍の拡大(図表3)を受けて、多くの国が政策金利を引き下げており、ブラジルをはじめ過去最低水準の政策金利となっている。
2 イングランド銀行については、高山武士(2020)「英国金融政策(5月MPC)-情報収集のため様子見姿勢」『経済・金融フラッシュ』2020-05-08を参照。
3.金融市場:株は先進国中心に上昇、新興国通貨安にはブレーキ
3 名目実効為替レートは5月26日の前月末比で算出。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2020年06月01日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1818
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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