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新型コロナウィルスと各国経済-金融市場の反応と各国経済へのインパクト
経済研究部 准主任研究員 高山 武士
- 2020年1月に中国で感染が報告された新型コロナウィルス(COVID-19)は、世界に蔓延し、現在も猛威を振るっている。
- 本稿では、3月中に大きく動いた各国の金融市場の動向を概観するとともに、新型コロナウィルスの感染拡大前の各国の経済状況を振り返っておき、今後の経済への影響度合いを考察したい。
- 調査結果を要約すると以下の通りである。
【感染状況】
・新型コロナウィルスの感染者数は報道ベースでは先進国を中心に広がっているが、新興国は確認されていないだけの可能性もある。
【金融市場】
・株価は先進国・新興国に限らず下落した。
・為替は新興国通貨が売られ、先進国通貨が買われた。
【今後について】
・観光産業のシェアが大きい国(タイ・ギリシャ・香港・シンガポール・ポルトガル)では、人の移動が制限されることによる直接的な影響懸念される。
・対外資金の流入が多い国(アイルランド・オランダ)では、金融市場の鈍化を通じた影響が懸念される。ただし、通貨危機のような金融危機へ発展するリスクは低いと言える。
・中継貿易拠点など貿易依存度が高い国(香港・シンガポール・ベルギー・ギリシャ・東欧諸国)では、より経済の落ち込みが大きくなる公算が高い。
・広範な経済活動への影響が懸念されるため、影響を把握するにはGDP統計や雇用統計の発表がまたれる。

03-3512-1818
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