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「健康状態がよい」と思うのは、どのようなとき?~判断の理由に関する自由記述回答のテキスト分析

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
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一般に、年齢を重ねれば、若いときと比べて、体力低下を感じる機会や病気の発症が増える。しかし、高齢でも一定程度の不調や体力の低下を受容しつつ、自分の健康状態をポジティブに捉えている人がいる。また、日本は諸外国と比べて、寿命の長さや乳幼児死亡率の低さはトップクラスの水準にあり、病院へのアクセスの良さの点で恵まれているものの、これらと比べると主観的健康感はあまり高くはない。
人々はどういう時に、自分の健康状態を「よい」と評価するのだろうか。また、「よい」と「まあよい」や、「まあよい」と「ふつう」の間には、それぞれどういった違いがあるのだろうか。
本稿では、2014年にニッセイ基礎研究所で行った「健康に関する調査1」における「現在の健康状態はいかがですか(5段階評価)」と「なぜ、そう思うのですか(評価理由・自由回答)」という2つの質問を使って、健康状態の自己評価の判断基準を分析する。自由回答の分析には、テキストマイニングの手法であるKH Coderを利用した2。
1 全国の20~69歳の男女個人(マイボイスコム社登録パネルより抽出)を対象とするインターネット調査。有効回答数は3000。2014年9月に実施
2 「KH Coder3」を使用した(http://khcoder.net/)。辞書(形態素解析)には「茶筌」を使用した。参考文献:樋口耕一(2014)『社会調査のための計量テキスト分析 ―内容分析の継承と発展を目指して―』 ナカニシヤ出版
■目次
1――日本人の主観的健康感はどの程度か
1|主観的健康感は、死亡率をも左右する重要な要素である
2|日本人の主観的健康感はとても高いわけではない
2――何を基準に自分の健康状態を評価するのか
(1) 評価理由(自由回答)における単語の出現状況
(2) 各単語の出現パターンによる分類
(3) 主観的健康感の違いによる単語の出現状況
3――主観的健康感の評価に使用する単語には少しずつ違い
(2019年10月24日「基礎研レポート」)

03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
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