2019年01月15日

65歳の人が、今後“健康”でいられる期間は?~人生100年時代は、「健康寿命」ではなく「健康余命」で考える~

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

日本は諸外国と比べても、寿命が長い国の1つであり、今なお、平均寿命は延び続けている。しかし、“健康”で長生きすることが多くの人の願いであり、最近では、「健康寿命」への関心の方が強い。

現在、一般的に使われている「健康寿命」は国の定義によるもので、0歳児が今後、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を示している。ただし、「健康寿命」が気になりだすのは、中高年以上であることから、0歳の「健康寿命」では実感がつかみにくいと思われる。

そこで、本稿では、65歳時点の「健康余命」について紹介する。

■目次

1――「余命」は、「寿命 ‐ 年齢」より長い
  1|男性/女性の寿命は80.98/87.14歳。
    65歳の男性/女性の余命は19.55/24.38年。
  2|男性/女性の健康寿命は72.14/74.79年。
    65歳の男性/女性の健康余命は14.09/16.15年。
  3|65歳の健康余命は延伸。平均余命との差は横ばい。
2――“不健康期間”とは、“介護を必要とする期間”ではない
3――では、“介護を必要とする平均期間”は?
4――正しい定義を知って、適切に準備するために使う
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

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