- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 保険法制・規制 >
- 改正債権法の解説(4)-フリマアプリトラブル、どうなる?
改正債権法の解説(4)-フリマアプリトラブル、どうなる?
保険研究部 常務取締役 研究理事 兼 ヘルスケアリサーチセンター長・ジェロントロジー推進室研究理事兼任 松澤 登
昨今はフリマアプリで個人から物を買うことが行われることが、普通に行われるようになった。個人間の取引では「特定」の物を売買することが多いと思われるが、その「特定」の物に不具合があった場合の対処について改正債権法に沿って解説を行う。
まず、物品に契約を解除するほどの重大な不具合があるわけではなく、一応は「契約の目的が達成できる」ものの、品質が満足できるものではなく「契約の目的に適合しない」物の場合は、追完(交換・修繕)請求ができ、追完してもらえない場合は、代金減額請求ができる。
他方、物品の不具合が重大で「契約の目的が達成できない」場合は、契約解除をして代金の返還請求ができる。この場合、同時に損害賠償請求が可能であるが、どのようなものが損害かについては個別の事例によって異なる。
ネット取引は販売店で物を買うのとは異なり、売り手側、買い手側ともにトラブルに慣れているわけではなく、少額の物から取引を始めるなど「慣れ」を養っていく必要があるのかも知れない。
■目次
1――はじめに
2――売主の契約内容不適合責任
1|現行民法の規律-瑕疵担保責任
2|改正債権法の規律―売主の契約内容不適合責任
3――債務不履行の規律
1|契約の解除
2|損害賠償請求
4――おわりに

03-3512-1866
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年08月12日
マレーシア経済:22年4-6月期の成長率は前年同期比+8.9%~感染改善とコロナ対策の緩和により高成長、年後半は景気減速へ -
2022年08月12日
ロシアの物価状況(22年7月)-コア指数も前月比マイナスに転じる -
2022年08月12日
世界の時差に関する話題 -
2022年08月10日
日韓が最低賃金を引き上げ-引き上げ率は日本が3.3%、韓国が5%- -
2022年08月10日
オフィス市場は調整継続。ホテルは国内観光需要が回復に向かう-不動産クォータリー・レビュー2022年第2四半期
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年08月02日
News Release
-
2022年07月25日
News Release
-
2022年07月20日
News Release
【改正債権法の解説(4)-フリマアプリトラブル、どうなる?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
改正債権法の解説(4)-フリマアプリトラブル、どうなる?のレポート Topへ