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株価下落に異なる反応を見せる投資家~25日の日本株式、下落に対する投資行動~
金融研究部 准主任研究員 前山 裕亮
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1カ月半ぶりに日経平均株価が21,000円を割る
このような株価の値動き中、特に25日の急落を受けて投資家がどのような投資行動を取っているのか(上場していない)インデックス・ファンドとETFの資金動向をみる。
インデックス・ファンドには資金流入
なお、株価の上昇・下落が当日よりも翌営業日のインデックス・ファンドの資金動向に強く影響する傾向がある。インデックス・ファンドの場合、1日1回の取引で注文の締め切り時間が15時であり、当日の終値を見た後に注文を出すと翌営業日に約定となるためである。
1 日本籍追加型株式投信でTOPIXや日経平均株価などの日本株式の指数に連動した運用をしているもの。
ただし、ETF、SMA専用、DC専用は除外。
身構える投資家も
なお、「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」は概ね日経平均株価の2倍動く、「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」は概ね日経平均株価の逆方向に2倍動くETFである。
強気型ETFは、25日まではインデックス・ファンドと同様に日経平均株価が21,500円の水準が意識されて日々、取引されていたようだ。21,500円を超えると純流出、逆に下回ると純流入の傾向があった。
ただ、25日には株価が大きく下落したにもかかわらず、強気型ETFから90億円程度の純流出があった。25日は強気型ETFの売買代金【図表3:左】が3月で最も膨らむなど、活発な売買が行われていた。当然、インデックス・ファンドと同様に株価の反発を期待して強気型ETFを購入する投資家も多かったと思われる。それでも強気型ETFから純流出であったことを踏まえると、そのような投資家以上に更なる株価下落を警戒し強気型ETFを売却する投資家が多かったことが示唆される。つまり、25日の株価下落を受けて、身構える投資家も多かったといえるだろう。
さいごに
(ご注意)当資料のデータは信頼ある情報源から入手、加工したものですが、その正確性と完全性を保証するものではありません。当資料の内容について、将来見解を変更することもあります。当資料は情報提供が目的であり、投資信託の勧誘するものではありません。
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03-3512-1785
(2019年03月27日「研究員の眼」)
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