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米国債利回りと連動しなくなった日本国債利回り
金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター兼任 福本 勇樹
- 日本国債利回りを米国債利回りで回帰すると回帰係数がゼロ近辺にあり、日本国債利回りと米国債利回りが連動しなくなっていると考えられる。
- 主成分分析を用いて日本国債のイールドカーブと米国債のイールドカーブの連動性について分析すると、日本国債のイールドカーブは少なくともYCC導入後に3つの期間において異なるロジックで変動していたことが分かる。
- 特に、2017年12月のFRBの利上げ以降、日本国債のイールドカーブと米国債のイールドカーブは、水準方向にも、傾き方向にも、曲率方向にも連動しない状況になっている。
- このような環境下では、日本国債のイールドカーブを主に変動させるのは、日本経済のファンダメンタルズや日本銀行の金融政策といった国内要因が中心となる。
- 米国債のイールドカーブは世界の債券市場を代表する変数でもあり、日本国債市場は海外の債券市場とも連動性を失っていることも示唆される。
- この場合、日本国債と海外債券には分散効果が期待されるため、為替変動リスクへの対処について考慮する必要があるが、日本国債に海外債券を組み合わせて保有するのが、一つの選択肢として検討に値するものと考えられる。
■目次
1――米国債利回りと連動しなくなった日本国債利回り
2――主成分分析を用いた日本国債利回りと米国債利回りの連動性低下に関する分析
1|YCC導入直後から2017年6月中旬まで
2|2017年6月中旬から2017年12月中旬まで
3|2017年12月中旬以降
3――まとめ

03-3512-1848
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