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為替スワップ取引を用いた時のヘッジコストの考え方
金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター兼任 福本 勇樹
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図表1は、為替スワップ取引を用いて外貨調達を行う際の外貨投資の考え方について例示したものである。為替スワップは取引開始時に直物為替レートにて円貨と外貨を交換し、取引開始時に決定した先物為替レートで取引終了時に外貨と円貨を交換する取引である。よって、為替スワップを「外貨を固定させ、取引開始時に決まるヘッジコスト(先物為替レートと直物為替レートの差)が取引終了時の円貨から差し引かれる」取引として解釈することもできる。
ヘッジコスト=直物為替レート×(-1)×[内外金利差+スワップ・スプレッド]×時間
図表2は2002年3月以降に米ドル建て投資(1年間)を行った際のヘッジコストを、内外金利差とスワップ・スプレッドで要因分解して示したものである。リーマンショック前までは、ヘッジコストそのものは大きいものの、そのほとんどが内外金利差で説明できていたことが分かる。しかし、リーマンショック後は、米国金利の低下に伴って内外金利差が縮小していくことによりヘッジコストそのものは相対的に小さくなっていたものの、スワップ・スプレッドのマイナス方向への拡大によってヘッジコストの減少幅が限られていたことが分かる。
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03-3512-1848
(2016年04月05日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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