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- 【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(9月号)~輸出はアジア向け中心に10%前後の成長を継続
2018年09月11日
シンガポールの18年7月の輸出額(石油と再輸出除く)は前年同月比12.4%増(前月:同3.5%増)と上昇し、2ヵ月ぶりの二桁増となった。輸出は主力の電子製品が低調に推移しているものの、石油化学製品を中心に増加傾向が続いている。なお、総輸出額は前年同月比14.3%増(前月:同10.8%増)、総輸入額が同22.8%増(前月:同15.7%増)となり、それぞれ上昇した。結果として、貿易収支は25.2億ドルの黒字となり、前月から9.2億ドル減少した(図表11)。
輸出(石油と再輸出除く)を品目別に見ると、まず全体の約3割を占める電子製品は同2.6%増(前月:同6.2%減)と上昇して6カ月ぶりにプラスに転じた(図表12)。電子製品の内訳を見ると、通信機器(同13.4%増)こそ大幅に増加したものの、主力のIC(同1.1%減)とPC部品(同11.8%減)、ダイオード・トランジスタ(同24.3%減)が低迷、PC(同0.5%増)も大きく鈍化した。一方、電子製品と同じく全体の約3割を占める化学は同40.0%増(前月:同18.5%増)と一段と上昇した。化学製品の内訳を見ると、医薬品が同110.4%増(前月:同22.3%増)と急増、石油化学製品も同10.7%増(前月:同17.4%増)と高水準を維持した。
輸出(石油と再輸出除く)を品目別に見ると、まず全体の約3割を占める電子製品は同2.6%増(前月:同6.2%減)と上昇して6カ月ぶりにプラスに転じた(図表12)。電子製品の内訳を見ると、通信機器(同13.4%増)こそ大幅に増加したものの、主力のIC(同1.1%減)とPC部品(同11.8%減)、ダイオード・トランジスタ(同24.3%減)が低迷、PC(同0.5%増)も大きく鈍化した。一方、電子製品と同じく全体の約3割を占める化学は同40.0%増(前月:同18.5%増)と一段と上昇した。化学製品の内訳を見ると、医薬品が同110.4%増(前月:同22.3%増)と急増、石油化学製品も同10.7%増(前月:同17.4%増)と高水準を維持した。
フィリピンの18年7月の輸出額は前年同月比0.3%増と、前月(同2.8%増)に続いて低調だった。輸出は昨年後半から伸び悩み、年明けからマイナス圏で推移していたが、足元では主力の電子製品を中心にプラスに転じている。一方、輸入額は前年同月比31.6%増(前月:同24.4%増)と一段と上昇して4ヵ月連続の二桁増となった結果、貿易収支は35.5億ドルの赤字となり、前月から3.6億ドル赤字が拡大した(図表13)。こうした貿易赤字の拡大傾向は同国の通貨ペソに減価圧力がかかる一因となっている。
輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同5.2%増(前月:同14.0%増)と再び低下した(図表14)。電子製品の内訳を見ると、電子データ処理機(同7.8%増)が堅調に拡大したものの、主力の半導体デバイス(同1.5%増)が鈍化した。その他9品目は総じて増加した品目が多かった。雑製品(同80.2%増)やバナナ(同60.3%増)、電子機械・部品(同43.3%増)、その他鉱物製品(同33.6%増)、金属部品(同8.7%増)が増加した一方、イグニッション・ワイヤーセット(同18.8%減)や機械・輸送用機器(同14.4%減)、その他製造品(同7.3%減)、精錬銅(同0.1%減)が減少した。
輸出シェア上位10品目を見ると、まず輸出全体の約5割を占める電子製品は同5.2%増(前月:同14.0%増)と再び低下した(図表14)。電子製品の内訳を見ると、電子データ処理機(同7.8%増)が堅調に拡大したものの、主力の半導体デバイス(同1.5%増)が鈍化した。その他9品目は総じて増加した品目が多かった。雑製品(同80.2%増)やバナナ(同60.3%増)、電子機械・部品(同43.3%増)、その他鉱物製品(同33.6%増)、金属部品(同8.7%増)が増加した一方、イグニッション・ワイヤーセット(同18.8%減)や機械・輸送用機器(同14.4%減)、その他製造品(同7.3%減)、精錬銅(同0.1%減)が減少した。
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
(2018年09月11日「経済・金融フラッシュ」)
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