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以上で概観した10指標をそれぞれ3ヵ月前と比べて上向きであれば“○”、下向きであれば“×”として表示したのが図表2である。最近の推移をみると、需要面の3指標(小売売上高、固定資産投資、輸出金額)は“○”も“×”も長続きせず一進一退を繰り返している。供給面の3指標(工業生産、製造業PMI、非製造業PMI)では、工業生産は3ヵ月連続で“×”だが製造業PMIと非製造業PMIは“○”が多くなってきた。工業生産は実質表示であるためインフレ率の上昇が“×”が続いた原因とみられる。その他の指標(電力消費量、道路貨物輸送量、生産者物価(工場出荷)、通貨供給量)は“○”の数が徐々に増えてきている。
“○”=1点、“×”=0点として集計した「景気評価点ⅰ」を確認してみよう。11月は分岐点となる5点を上回る7点となった。中国の景気は持ち直してきたようである。
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三尾 幸吉郎
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(2017年02月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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