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- 【中国】拡大する債券市場について-日本の機関投資家にとっても重要性が増す可能性
2017年01月10日
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■要旨
中国の債券残高は10年前に比べて4.7倍に膨らんだ。内訳を見ると、金融債や企業債がシェアを高めるとともに、10年前には発行されていなかった地方債が存在感を高めてきた。具体例として中国生保の運用を見ると、債券が運用全体に占めるシェアは54.0%と主要な投資対象である。内訳を見ると、政府債のシェアが低い一方、企業債のシェアは高く、中国生保は信用度の高い政府債よりも、より利回りが高い債券を選好した運用をしている。日本の機関投資家にとって中国債券市場は馴染みが薄い。海外債券に投資する時のベンチマークに採用されていないのが主因だろう。しかし、中国債券市場は急拡大、人民元の国際化も進展しており、将来は日本の機関投資家にとって重要性が増してくるだろう。
■目次
1――債券残高の急増と内訳シェアの変化
2――機関投資家(具体例としての中国生保)の債券運用
3――日本の機関投資家にとっても重要性が増す可能性
中国の債券残高は10年前に比べて4.7倍に膨らんだ。内訳を見ると、金融債や企業債がシェアを高めるとともに、10年前には発行されていなかった地方債が存在感を高めてきた。具体例として中国生保の運用を見ると、債券が運用全体に占めるシェアは54.0%と主要な投資対象である。内訳を見ると、政府債のシェアが低い一方、企業債のシェアは高く、中国生保は信用度の高い政府債よりも、より利回りが高い債券を選好した運用をしている。日本の機関投資家にとって中国債券市場は馴染みが薄い。海外債券に投資する時のベンチマークに採用されていないのが主因だろう。しかし、中国債券市場は急拡大、人民元の国際化も進展しており、将来は日本の機関投資家にとって重要性が増してくるだろう。
■目次
1――債券残高の急増と内訳シェアの変化
2――機関投資家(具体例としての中国生保)の債券運用
3――日本の機関投資家にとっても重要性が増す可能性
(2017年01月10日「保険・年金フォーカス」)
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