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- 【8月米個人所得・消費支出】名目個人消費は前月比横這い。2ヵ月連続で所得の伸びを下回る。
2016年10月03日
3.所得動向:賃金・給与は16年3月以来の低い伸び
個人所得の内訳をみると、賃金・給与が前月比+0.1%(前月:+0.5%)と、高い伸びとなった前月の反動もあり、16年3月(前月比横這い)以来の低調な伸びとなった。8月の雇用統計でも雇用の伸びが6月、7月から鈍化したほか、労働時間の減少により週当たり賃金も前月から減少しており、8月の所得統計と整合的な動きとなっている。もっとも、労働需給が逼迫する中、賃金は上昇し易くなっていることから、このまま所得の伸びが鈍化することは考え難い。一方、利息・配当収入は+0.5%(前月:+0.3%)とこちらは16年3月(+0.8%)に次ぐ高い伸びとなった(図表2)。
個人所得から社会保障支出や税負担などを除いた可処分所得(前月比)は、名目値が+0.2%(前月:+0.4%)と前月から伸びが鈍化、価格変動の影響を除いた実質ベースも+0.1%(前月:+0.3%)と前月から伸びが鈍化した(図表3)。
個人所得から社会保障支出や税負担などを除いた可処分所得(前月比)は、名目値が+0.2%(前月:+0.4%)と前月から伸びが鈍化、価格変動の影響を除いた実質ベースも+0.1%(前月:+0.3%)と前月から伸びが鈍化した(図表3)。
4.消費動向:自動車をはじめ耐久財消費が減少
名目個人消費(前月比)は、サービス消費が前月比+0.3%(前月:+0.4%)と底堅い伸びが持続した一方、財消費が▲0.6%(前月:+0.3%)と16年2月以来のマイナスとなった(図表4)。財消費のうち、耐久財が▲1.3%(前月:+2.1%)と16年5月以来のマイナスとなったほか、非耐久財も▲0.2%(前月:▲0.6%)と2ヵ月連続のマイナスとなった。耐久財では、自動車・自動車部品▲3.0%(前月:+6.0%)、家具・家電▲1.0%(前月:▲0.5%)となるなど広範な分野でマイナスとなった。一方、非耐久財はガソリン・エネルギー関連が▲1.8%(前月:▲4.0%)の減少が響いた。
サービス消費は、娯楽サービスが▲0.2%(前月:+1.4%)と前月からマイナスに転じたものの、住宅・公共料金が+0.5%(前月比:+0.4%)、医療サービスが+0.3%(前月:+0.2%)と前月から伸びが加速した。
サービス消費は、娯楽サービスが▲0.2%(前月:+1.4%)と前月からマイナスに転じたものの、住宅・公共料金が+0.5%(前月比:+0.4%)、医療サービスが+0.3%(前月:+0.2%)と前月から伸びが加速した。
5.価格指数:引き続き、エネルギー、食料品価格が物価を押下げ
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経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
(2016年10月03日「経済・金融フラッシュ」)
公式SNSアカウント
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