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不動産市場は全般に堅調も、オフィス需要など一部に弱い動き~不動産クォータリー・レビュー2015年第3四半期~
増宮 守
<要旨>
- 国内経済は、第2四半期の落ち込みからの回復局面にあるものの、力強さはみられていない。住宅市場では、着工および取引戸数が回復傾向を示し、価格上昇も継続している。基準地価は、都市部での回復が2年連続となった。
- 東京の賃貸オフィス市場では、空室率低下と賃料上昇が続くものの、需要の弱さも表れている。賃貸マンション市場でも賃料上昇が続いたが、高級賃貸マンションの賃料は弱含んでいる。
- 商業施設市場では、賃料上昇が一服したが、訪日外客数の増加が小売売上を支えている。訪日外客数増加の影響が大きいホテル市場では、稼働率が近年で最も高い水準で推移し、客室単価も上昇している。また、良好な需給環境が続いていた賃貸物流施設市場は、今後、大量供給局面を迎える。
- 東証REIT指数は、海外市場のリスク拡大や公募増資による需給悪化を受け、6月末から7%下落した。不動産投資市場では、J-REITの取得が増加し、全体の取引額も高水準にあるものの、2014年の水準には届いていないとみられる。
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(2015年11月05日「不動産投資レポート」)
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