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- ロシアの物価状況(25年2月)-前年比で上昇が続き10%超に
2025年03月14日
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1.結果の概要:前年比は総合指数で10.0%、コア指数で9.6%
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:食料品の伸びが高まったことが総合指数を押し上げ
2月のロシアのインフレ率は前年比で10.06%となり、1月(9.92%)からさらに上昇し、2桁台に到達した。
インフレ率を大分類別に見ると、2月の前年比伸び率は食料品が11.68%(前月:11.13%)、財(非食料品)が6.07%(前月:6.07%)、サービスが12.67%(前月:12.95%)となり、食料品の伸び率が高まったことが全体の伸びを押し上げた。
前年比寄与度では食料品が4.3%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度、サービスが3.6%ポイント程度だった(図表1)。
1月の前月比伸び率は、総合指数で0.81%、コア指数で0.75%となった。前月(総合指数1.23%、コア指数0.96%)から減速したものの、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を上回った状況が続いている(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が1.27%(前月:1.33%)、財(非食料品)が0.26%(前月:0.42%)、サービスが0.81%(前月:2.07%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の3月10日時点において、前週比で0.11%の上昇となった(図表4)。直近の物価上昇の勢いは弱まっていると言える。
インフレ率を大分類別に見ると、2月の前年比伸び率は食料品が11.68%(前月:11.13%)、財(非食料品)が6.07%(前月:6.07%)、サービスが12.67%(前月:12.95%)となり、食料品の伸び率が高まったことが全体の伸びを押し上げた。
前年比寄与度では食料品が4.3%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度、サービスが3.6%ポイント程度だった(図表1)。
1月の前月比伸び率は、総合指数で0.81%、コア指数で0.75%となった。前月(総合指数1.23%、コア指数0.96%)から減速したものの、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を上回った状況が続いている(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が1.27%(前月:1.33%)、財(非食料品)が0.26%(前月:0.42%)、サービスが0.81%(前月:2.07%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の3月10日時点において、前週比で0.11%の上昇となった(図表4)。直近の物価上昇の勢いは弱まっていると言える。
(2025年03月14日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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