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- 企業物価指数2025年1月~国内企業物価の前年比上昇率は2023年6月以来の4%超~
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1.国内企業物価の前年比は19ヵ月ぶりに4%超

内訳をみると23類別中、18類別が上昇、5類別が低下となった。玄米が前年比66.6%、精米が同63.6%と上昇を続けたことに加え、鳥インフルエンザの影響で鶏卵が同44.9%と大幅に上昇したことなどから、農林水産物が同36.2%(12月:同32.9%)と高い伸びを続けている。また、電気・都市ガス代への支援策はいったん終了しており、事業用電力が前年比12.2%(12月:同14.0%)、都市ガスが同8.7%(12月:同9.9%)と高めの伸びが続き、電力・都市ガス・水道は前年比11.1%(12月:同12.7%)と前年比二桁の伸びが続いた。
2.契約通貨ベースの輸入物価(前月比)は6ヵ月ぶりにプラス
契約通貨ベースの前年比では、▲2.2%(12月:同▲3.0%)と5ヵ月連続のマイナスとなった。内訳をみると、原油が前年比▲10.0%と4ヵ月連続で二桁のマイナス、液化天然ガスが同▲10.3%となったことなどから、石油・石炭・天然ガスが前年比・寄与度▲3.22%(12月:同▲4.27%)と5ヵ月連続で下落し、全体を大きく押し下げた。
円相場(対ドル)は、前月比1.8%(12月:同▲0.1%)と、2ヵ月ぶりにプラスに転じたこともあり、輸入物価は円ベースで前月比1.5%と契約通貨ベースの同0.1%よりプラス幅が大きかった。一方、前年比では2.3%(12月:同1.4%)と2ヵ月連続でプラスとなった。
3.先行きは4%前後で推移する見込み
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2025年02月13日「経済・金融フラッシュ」)
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