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- 企業物価指数2024年12月~エネルギー価格への支援策縮小などから、国内企業物価の先行きは高止まり~
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1.米の高騰から農林水産物の高い伸びが継続

内訳をみると23類別中、18類別が上昇、5類別が低下となった。玄米が前年比57.1%、精米が同61.3%と上昇を続けたことで、農林水産物が同31.8%(11月:同29.8%)、非鉄金属も前年比12.6%(11月:同13.5%)と高い伸びを続けている。また、10月使用分(11月請求分)で電気・都市ガス代への支援策が終了したことで、12月の事業用電力が前年比14.0%(11月:同10.1%)、都市ガスが同11.6%(11月:同8.1%)とどちらも前月から伸びを高め、電力・都市ガス・水道は前年比12.9%(11月:同9.3%)と前年比二桁の高い伸びとなった。
2.契約通貨ベースの輸入物価は5ヵ月連続でマイナス

契約通貨ベースの前年比では、▲3.3%(11月:同▲2.7%)と4ヵ月連続のマイナスとなった。内訳をみると、原油価格の下落などによって石油・石炭・天然ガスが前年比・寄与度▲4.60%(11月:同▲4.20%)と大きく下落し全体を大きく押し下げた。
円相場(対ドル)は、前月比▲0.1%(11月:同2.8%)と、3ヵ月ぶりにマイナスに転じたこともあり、輸入物価は円ベースで前月比▲1.0%と契約通貨ベースの同▲0.9%よりややマイナス幅が大きかった。一方、前年比では1.0%(11月:同▲1.2%)と4ヵ月ぶりにプラスとなった。
3.先行きは3%台半ばで推移する見込み
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2025年01月16日「経済・金融フラッシュ」)
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