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- 宿泊旅行統計調査2024年11月~日本人延べ宿泊者数は7ヵ月ぶりに前年比プラス~
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1.日本人延べ宿泊者数は7ヵ月ぶりに前年比プラス
2024年11月の日本人延べ宿泊者数は4,343万人泊(10月:4,262万人泊)、2019年比7.0%(10月:同7.1%)となった。前年比では2.3%(10月:▲2.3%)と7ヵ月ぶりのプラスと、物価高の向かい風を受けながらも、所得税・住民税減税の後押しもあり、持ち直した。2024年11月の外国人延べ宿泊者数は1,469万人泊(10月:1,582万人泊)、2019年比は62.0%(10月:同54.2%)、前年比は22.0%(10月:同26.6%)と、円安の追い風を受けて、好調を続けており、延べ宿泊者数全体を押し上げている。

2.東京都は10月の外国人延べ宿泊者数が2019年の2倍に
1 三大都市圏とは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の8都府県をいう
3.インバウンド需要は全体を押し上げ続ける見込み

中国では消費が弱い動きになっていることから、中国人延べ宿泊者数がこのまま停滞するリスクはあるが、コロナ禍前に比べて為替レートが円安の水準にあることが追い風となって、外国人延べ宿泊者数は増加を続けることが予想される。
また、12月25日には岩屋毅外務大臣によって、中国人向けビザの緩和措置が表明された。団体旅行向けの観光ビザの滞在日数が15日から30日へ拡大されるほか、有効期限が3年と5年のみだった観光マルチビザに10年が追加される。この緩和措置により中国人宿泊者数の回復速度が高まることが期待される。日本人の旅行需要は引き続き、物価高の向かい風を受けて力強い回復は見込めない。インバウンド需要がさらに回復を続けることで、全体の延べ宿泊者数は好調を維持するだろう。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年12月27日「経済・金融フラッシュ」)
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