日本の木造中古戸建て住宅価格の中央値は1,600万円(2023年)~アメリカは39万ドル余で日本の3倍以上だが、経年減価が米国並みになり為替も購買力平価に収斂すれば同程度に~ | ニッセイ基礎研究所
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日本の木造中古戸建て住宅価格の中央値は1,600万円(2023年)~アメリカは39万ドル余で日本の3倍以上だが、経年減価が米国並みになり為替も購買力平価に収斂すれば同程度に~
金融研究部 客員研究員 小林 正宏
全体像を見るには平均値よりも中央値と言われることもあるが、22,230件を取引価格の順番で並べて11,115番目・11,116番目となる物件の取引価格は、いずれも1,600万円ちょうどであった。これが日本の木造中古戸建て住宅価格の中央値の一つの参考事例となるだろう。平均値と比較すると25.8%ほど低い水準ということになる。
アメリカの戸建て2中古住宅価格の2023年の中央値が394,100ドル、暦年の為替相場の平均が140.50円/ドルだったので円換算すると5,537万円で、日本の3.46倍となる。これは日本の住宅の経年減価がアメリカよりも厳しいことが主因である3。
1 戦前及び不明は除く。
2 米商務省によれば、アメリカの戸建て住宅の9割以上は木造。
3 「消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~」(ニッセイ基礎研究所「研究員の眼」2024年7月25日)
4 Implied PPP conversion rate, IMF World Economic Outlook Database, October 2024より
5 千代田区については、上記抽出条件に合致するサンプルがない。
6 株式会社東京カンテイの「市況レポート」では中古一戸建て供給動向において、木造・所有権物件のうち、敷地面積100m2~300m2の物件についてのみ集計している。上記に加え、この敷地面積要件で更に絞った場合、取引価格の平均値は2,230万円、中央値は1,700万円とやや高くなる。市区町村別に見ると、敷地面積100m2以下の物件の多かった都心部で平均値が上がっており、東京都文京区、新宿区、世田谷区が1億円超えとなった。一方で別荘地の広大な300m2以上の敷地が多かったと思われる軽井沢は平均3,380万円で122位に後退している。
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(2024年12月04日「研究員の眼」)
- 【職歴】
1988年 住宅金融公庫入社
1996年 海外経済協力基金(OECF)出向(マニラ事務所に3年間駐在)
1999年 国際協力銀行(JBIC)出向
2002年 米国ファニーメイ特別研修派遣
2022年 住宅金融支援機構 審議役
2023年 6月 日本生命保険相互会社 顧問
7月 ニッセイ基礎研究所 客員研究員(現職)
【加入団体等】
・日本不動産学会 正会員
・資産評価政策学会 正会員
・早稲田大学大学院経営管理研究科 非常勤講師
【著書等】
・サブプライム問題の正しい考え方(中央公論新社、2008年、共著)
・世界金融危機はなぜ起こったのか(東洋経済新報社、2008年、共著)
・通貨で読み解く世界経済(中央公論新社、2010年、共著)
・通貨の品格(中央公論新社、2012年)など
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