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保険の社会的サステナビリティ-「差別」が「差別化」に入り込まないようにするには…
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
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ESG経営がさまざまな産業で進められている。保険事業もその1つだ。保険事業では、資産運用面と、保険引受面の2つの面で、ESGへの取り組みが求められる。資産運用面は、いわゆるESG投資だ。一方、保険引受面は、保険料設定や保険引受査定など、保険特有の事項を含んでいる。
欧州アクチュアリー会は、2024年2月に、保険における社会的サステナビリティに関するペーパーを公表している。本稿では、その内容を踏まえながら、保険引受面において社会的サステナビリティを保つためには、どのような視点が必要となるかを考えていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――ESGのサステナビリティ開示基準
1|米国では、26の課題カテゴリーが示されている
2|欧州では、コミュニティや消費者等への影響が開示項目として挙げられている
3――保険引受の社会的サステナビリティ
1|保険が富裕と貧困の固定化を助長しないように
2|差別化が差別につながらないように
3|社会的公平性と包摂のバランスをどうとるか?
4――アクチュアリーの保険数理的対応
1|真のリスクを超えるリスクについて引受を制限
2|差別を防ぐためにリスク区分について慎重な検討が必要
3|保険の包摂には、適度な保障のシンプルさが必要
5――おわりに (私見)
(2024年12月03日「保険・年金フォーカス」)
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