- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 欧州経済 >
- 中国経済の減速に歯止めはかかるか-先行き懸念を強める中国。金融緩和に続き、今後は財政の動向が焦点に
中国経済の減速に歯止めはかかるか-先行き懸念を強める中国。金融緩和に続き、今後は財政の動向が焦点に
経済研究部 主任研究員 三浦 祐介
2024年9月26日に開催された中央政治局会議(会議)では、厳しい経済情勢について議論され、中国指導部が先行きに対する懸念を強めていることが示唆された。通年での5%成長達成は難しくなりつつある中、金融緩和策をはじめとする景気対策強化の機運が高まりつつある。
会議では、地方政府の財政難や不動産市場の低迷が深刻化していることが議論され、財政支出を拡大し、基礎的な民生支出や給与の維持を保証する方針が示された。また、金融面では預金準備率や利下げなどが実施され、不動産市場の回復を促す考えも示された。
今後経済の減速に歯止めがかかるか否かをみるうえでは、超長期特別国債の発行など中央政府による財政支援が規模や中身が重要なポイントとなるだろう。また、政策が円滑に遂行され、対策の効果が適切に発揮されるかにも注視が必要だ。
■目次
1――減速に歯止めがかからず、高まりつつある経済対策強化の機運
2――地方の財政難対策や金融緩和強化のほか、不動産市場の回復に向けた意気込みも表明
3――経済反転のカギは財政政策の規模と中身、そして経済政策の適切な執行
(2024年10月07日「基礎研レター」)
03-3512-1787
- 【職歴】
・2006年:みずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)入社
・2009年:同 アジア調査部中国室
(2010~2011年:北京語言大学留学、2016~2018年:みずほ銀行(中国)有限公司出向)
・2020年:同 人事部
・2023年:ニッセイ基礎研究所入社
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
三浦 祐介のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/10/23 | 中国経済:24年7~9月期の評価-小幅減速にとどまるも内需悪化には歯止めがかからず、見かけよりも厳しい状況 | 三浦 祐介 | Weekly エコノミスト・レター |
2024/10/15 | 金利中心の政策運営を目指す中国人民銀行の挑戦-金融政策枠組みの「中国式現代化」の歩みと展望 | 三浦 祐介 | 基礎研レポート |
2024/10/08 | 中国経済の見通し-長期化する不動産不況で政策依存の景気が続く。外需下振れのリスクも | 三浦 祐介 | 基礎研マンスリー |
2024/10/07 | 中国経済の減速に歯止めはかかるか-先行き懸念を強める中国。金融緩和に続き、今後は財政の動向が焦点に | 三浦 祐介 | 基礎研レター |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年11月07日
低下する独仏経済の牽引力-政治の分断がブレーキに- -
2024年11月06日
情報伝達・取引推奨による内部者取引-東証職員によるインサイダー取引疑惑 -
2024年11月06日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その9)-カッシーニの卵形線・レムニスケート等- -
2024年11月06日
EUのAI規則(4/4-最終回)-イノベーション支援、ガバナンス、市販後モニタリング等 -
2024年11月06日
自動移換問題―継続をデフォルトに
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【中国経済の減速に歯止めはかかるか-先行き懸念を強める中国。金融緩和に続き、今後は財政の動向が焦点に】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
中国経済の減速に歯止めはかかるか-先行き懸念を強める中国。金融緩和に続き、今後は財政の動向が焦点にのレポート Topへ