- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 資産運用・資産形成 >
- 株式 >
- TOPIX見直しは第二段階へ~概要公表後、新規採用候補銘柄の株価は上昇~
2024年08月16日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■要旨
■目次
1――はじめに
2――TOPIX見直しは第二段階へ
3――構成銘柄数は約500銘柄削減、その他の特性は変わらず
4――新規採用および除外候補銘柄の株価は
5――まとめ
- 日本取引所グループ(JPX)は、2024年6月19日に「TOPIX等の見直しの概要」を公表した。2022年4月から取り組んできたTOPIX見直しの第二段階である。
- 対象市場をプライム・スタンダード・グロース市場に広げたうえで、年1回の定期入替を実施する予定である。
- JPXによると、第二段階の見直しによって、TOPIX構成銘柄数は約500銘柄削減される。ただし、そのほかの特性は大きく変化しない。
- 新規採用および除外候補銘柄の株価を確認したところ、概要公表後に新規採用候補銘柄の株価は、TOPIX、TOPIX Smallを上回って推移した。対して、除外候補銘柄の株価は、指数を小幅に下回ったものの、新規採用候補銘柄ほど目立った動きは見られなかった。
- その理由の一つとして、初回(2025年10月)の定期入替時に実施される段階的移行措置の方法が新規採用銘柄と除外銘柄で違うことがあげられる。
- パッシブ運用の主な投資対象であるTOPIXの適切な市場代表性と投資機能性については、今後も議論が続く。
- ただ、今回の見直しをきっかけに、ボーダーラインにある中小型株の中から、企業価値向上に積極的に取り組む企業が増えてくれば、日本の株式市場の活性化にもつながるのではないかと思う。
■目次
1――はじめに
2――TOPIX見直しは第二段階へ
3――構成銘柄数は約500銘柄削減、その他の特性は変わらず
4――新規採用および除外候補銘柄の株価は
5――まとめ
(2024年08月16日「基礎研レポート」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1855
経歴
- 【職歴】
2006年 資産運用会社にトレーダーとして入社
2015年 ニッセイ基礎研究所入社
2020年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)
森下 千鶴のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/06/10 | Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for May 2025 | 森下 千鶴 | 研究員の眼 |
2025/06/10 | 投資部門別売買動向(25年5月)~海外投資家は4月後半から買い越しに転換~ | 森下 千鶴 | 研究員の眼 |
2025/05/30 | 先行き不透明でも「開示」が選択された~2025年2月および3月の本決算動向~ | 森下 千鶴 | 基礎研レター |
2025/05/09 | Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for April 2025 | 森下 千鶴 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年06月13日
インド消費者物価(25年5月)~5月のCPI上昇率は+2.8%、食品価格の低下が続いて6年ぶりの低水準に -
2025年06月13日
年齢制限をすり抜ける小学生たち -
2025年06月13日
欧州保険会社が2024年のSFCR(ソルベンシー財務状況報告書)を公表(2)-SCRの算出(内部モデルの使用状況と分散効果の状況等)- -
2025年06月13日
DeepSeekに見るAIの未来 -近年のAI進化の背景とは -
2025年06月13日
株主提案による役員選任議案-フジメディア・ホールディングス
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【TOPIX見直しは第二段階へ~概要公表後、新規採用候補銘柄の株価は上昇~】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
TOPIX見直しは第二段階へ~概要公表後、新規採用候補銘柄の株価は上昇~のレポート Topへ