2024年04月30日

イメージする更年期症状は、実際の症状と結構違う~実際はホットフラッシュやイライラばかりではない

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

定年まで働き続ける女性が増えたことに加え、第二次ベビーブーマーが50代を迎え、更年期症状に悩まされる女性就労者がかつてないほど多くなっていると考えられる。しかし、更年期症状を感じていても医療機関を受診する人は少ない。自分の症状が更年期症状なのかわからなかったり、症状が軽く、病院に行くほどでもないと判断したりするようだ。

ニッセイ基礎研究所が行ったWEB調査によると、イメージする女性の更年期症状はホットフラッシュやイライラに偏っていた。しかし、実際は、それら以上に「疲れやすい」「肩こり、腰痛、手足の痛みがある」「寝つきが悪い、または眠りが浅い」を自覚する人が多い。

更年期症状としてイメージしてきた症状と異なるため、それが更年期症状であると気づきにくい可能性が考えられる。女性自身はもちろん、周囲の人も、更年期症状は多様であることを知っておくことが肝要だろう。

■目次

1――はじめに
2――更年期症状の自覚状況
  1|更年期症状の自覚・受診
  2|自覚者が経験した症状と、非自覚者がイメージする症状
3――更年期に起きうる症状は多種多様
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

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