- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- ジェロントロジー(高齢社会総合研究) >
- 高齢化問題(全般) >
- 晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感”
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感”

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
近年、親世帯と子世帯が程よい距離感を保ちつつ、いざという時にはお互いに行き来することができる「近居」が増えている1。共働きをする子育て世帯や、加齢による体力低下、心身の不調に不安を抱える高齢者世帯でメリットがあるとされる。
加齢にともなって生じる問題としては、病気になることや要介護状態になること以外に、家やお墓をどう守っていきたいか、お葬式はどのようにしてほしいかといった死後に関する諸課題もあり、晩年には、こういった不安を抱えている人もいると思われる。
そこで、本稿では、死後に関する諸課題も含めた晩年に関する不安の度合いが、子の同居等状況によって違うのか分析を行った。使用したデータは、ニッセイ基礎研究所が2023年6月に実施した「生活に関する調査2」である。本稿では、前半で、対象者全体の概要をみたあと、後半では、65歳以上の男女514人(男性254人、女性260人)に絞って、65歳以上の不安について分析を行う。
1 千年よしみ「近年における世代間居住関係の変化」国立社会保障・人口問題研究所、人口問題研究(2013年)
2 ニッセイ基礎研究所「生活に関する調査」学生を除く全国に住む20~74歳の男女を対象とするインターネット調査。実施時期は2023年6月、有効回答2,583(男性1,288、女性1,295)。
■目次
1――晩年に関する不安
1|不安の全体像
2|65歳以上の家族の状況、子どもの同居等状況、考え方
3|65歳以上の晩年に関する不安
2――晩年に関する不安軽減のためにできること
(2024年03月29日「基礎研レポート」)

03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/04/22 | 生命保険の基礎知識はなぜ定着しないのか | 村松 容子 | 保険・年金フォーカス |
2025/03/28 | 就労世代の熱中症リスクと生活習慣~レセプトデータと健診データを使った分析 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
2025/03/27 | 「早食いは太る」は本当か~食べる速さは、肥満リスクをどの程度予測できるか | 村松 容子 | 基礎研レポート |
2025/03/25 | ヘルスケアサービスのエビデンスに基づく「指針」公表 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
新着記事
-
2025年05月02日
金利がある世界での資本コスト -
2025年05月02日
保険型投資商品等の利回りは、良好だったが(~2023 欧州)-4年通算ではインフレ率より低い。(EIOPAの報告書の紹介) -
2025年05月02日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その11)-螺旋と渦巻の実例- -
2025年05月02日
ネットでの誹謗中傷-ネット上における許されない発言とは? -
2025年05月02日
雇用関連統計25年3月-失業率、有効求人倍率ともに横ばい圏内の動きが続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感”】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
晩年に関する不安~老後とその先の不安には「近居」が“程よい距離感”のレポート Topへ