2023年12月27日

疾病の罹患や加齢にともなう症状に関する不安と、その9年間の変化。

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

文字サイズ

■要旨

この10年ほどで、医療や介護を受ける環境が変化しつつある。医療技術の進歩や高齢化、それにともなう医療費の高騰が進んでいるほか、来るべき人口減少を視野に入れた医療機関の役割分担の明確化や、地域の実情にあわせた医療・介護連携の仕組みの構築等が進んでいる。また、SNSの普及に伴って人々が疾病等に関する情報収集方法も変わってきた。さらに、直近では、新型コロナウイルス感染症の流行とそれにともなう健康上の不安、医療機関のひっ迫等を目の当たりとして、疾病等に関する不安も変わってきていると考えられる。

そこで本稿では、ニッセイ基礎研究所が2023年6月に実施した「生活に関する調査」と2014年8月に実施した「日常生活における不安等に関する調査」を使って疾病や加齢にともなう症状等に対する不安について、この9年間の変化を紹介する。

■目次

1――はじめに
2――不安に感じる人が多い疾病や症状
  1|「加齢により身体的機能が衰えて思ったように動けなくなる」「 認知症になる」
   「ガン、心疾患、脳血管疾患にかかる」への不安が高い
  2|この9年間で、「感染症・伝染性の病気」「認知症」「メンタルヘルス」の不安が上昇
3――おわりに
Xでシェアする Facebookでシェアする

保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【疾病の罹患や加齢にともなう症状に関する不安と、その9年間の変化。】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

疾病の罹患や加齢にともなう症状に関する不安と、その9年間の変化。のレポート Topへ