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- 米住宅着工・許可件数(24年2月)-着工件数は前月から大幅な増加に転じ、市場予想も上回る
2024年03月21日
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1.結果の概要:住宅着工、許可件数ともに市場予想を上回る
2.結果の評価:前月の反動もあって、着工、許可件数ともに戸建ておよび集合住宅が増加
住宅着工件数の伸びは前月比+10.7%(前月:▲12.3%)と2桁の落ち込みとなった反動もあって、23年5月以来の2桁の伸びとなった(図表3)。戸建てが+11.6%(前月:▲4.9%)、集合住宅が+8.3%(前月:▲27.9%)といずれも前月からプラスに転じた(図表4)。
前年同月比は+5.9%(前月:+2.5%)と4ヵ月連続でプラスを維持した。内訳をみると、集合住宅が▲34.8%(前月:▲30.0%)と2ヵ月連続で2桁のマイナスとなったものの、戸建てが+35.2%(前月:+23.0%)と8ヵ月連続でプラスを維持したほか、2桁のプラスとなって全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が▲1.0%ポイント(前月:+0.5%ポイント)と前月からマイナスに転じたほか、西部が▲2.0%ポイント(前月:▲2.7%ポイント)と2ヵ月連続のマイナスとなった。一方、中西部が+4.9%ポイント(前月:▲4.5%ポイント)、南部が+8.7%ポイント(前月:▲5.6%ポイント)と前月からプラスに転じて全体を押し上げた。
前年同月比は+5.9%(前月:+2.5%)と4ヵ月連続でプラスを維持した。内訳をみると、集合住宅が▲34.8%(前月:▲30.0%)と2ヵ月連続で2桁のマイナスとなったものの、戸建てが+35.2%(前月:+23.0%)と8ヵ月連続でプラスを維持したほか、2桁のプラスとなって全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、北東部が▲1.0%ポイント(前月:+0.5%ポイント)と前月からマイナスに転じたほか、西部が▲2.0%ポイント(前月:▲2.7%ポイント)と2ヵ月連続のマイナスとなった。一方、中西部が+4.9%ポイント(前月:▲4.5%ポイント)、南部が+8.7%ポイント(前月:▲5.6%ポイント)と前月からプラスに転じて全体を押し上げた。

内訳は販売現況が56(前月:52)、販売見込みが62(前月:60)、客足が34(前月:32)とそれぞれ前月から改善した。
NAHB会長のカール・ハリス氏は「購入者の需要は引き続き旺盛で、もし今年後半に住宅ローン金利が下がり続ければ、より多くの消費者が傍観者から市場に飛び込むだろう」と住宅ローン金利の低下が住宅需要を押し上げることを指摘する一方、「根強い需要がある一方で、建築業者は、建築可能な敷地や熟練労働者の不足、住宅建設コストを上昇させ続ける新たな制限規定など、供給側のいくつかの課題に引き続き直面している」と述べて住宅供給の課題を指摘した。このため、今後見込まれる住宅ローン金利の低下に伴い住宅市場は回復が見込まれるものの、住宅供給の問題から本格的な回復はほど遠いとみられる。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年03月21日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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