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東京オフィス市場は賃料が下げ止まり。宿泊需要はコロナ禍前を上回る-不動産クォータリー・レビュー2023年第4四半期
基礎研REPORT(冊子版)3月号[vol.324]
                                                佐久間 誠
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1―経済動向と住宅市場
10-12月期の鉱工業生産指数は前期比+1.4%と2四半期ぶりの増産となった。業種別では、供給制約の緩和を受けて回復が続く「自動車」や在庫調整の進展を受けて「電子部品・デバイス」が増産となった。
住宅市場では、前期に販売状況の回復の兆しが見られたものの、住宅価格の上昇が続くなか、再び停滞傾向となっている。2023年10-12月の首都圏のマンション新規発売戸数は10,204戸(前年同期比▲10.4%)と減少した。2023年の販売戸数は26,886 戸(前年比▲9.1%)と、1992年以来の低い水準となった。一方で、平均価格は8,101万円(同+28.8%)と過去最高値を更新し、なかでも東京23区は高額物件の供給増加により1億1,483万円(同+39.4%)と初めて1億円を突破した。
2023年10-12月の首都圏の中古マンション成約件数は9,128件(前年同期比+4.9%)となり、2四半期連続で増加した。2023年の成約件数は35,987件と2022年の35,429件から+1.6%増加した。2023年11月の首都圏中古マンション住宅価格は前年比+4.1%と、50カ月連続での上昇となった[図表1]。
2―地価動向
3―不動産サブセクターの動向
4―J -REIT(不動産投信)市場
2023年のJ-REIT市場を振り返ると、東証REIT指数は▲4.6%と、2年連続で下落した。バブル以来33年ぶりの高値を付けて活況を呈した株式市場(+25.1%上昇)とは対照的に、停滞色の強い1年であった。市場規模は、2年連続で新規上場がなく、2件の合併によって上場銘柄数は61社から58社に、市場時価総額は15.4兆円(前年比▲3%)に減少した。一方、運用資産額(取得額ベース)は物件取得額の回復を受けて22.8兆円(前年比+4%)に増加した。業績面では、ホテル収益の回復や不動産売却益が寄与し、市場全体の1口当たり予想分配金は前年比+5%増加し、1口当たりNAVも保有不動産の価格上昇を反映して+2%増加した。
(2024年03月07日「基礎研マンスリー」)
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