- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- ロシアの物価状況(23年11月)-前月比の高い伸び率が継続
2023年12月11日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:前年比では7.48%まで上昇
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:前月比ではコロナ禍前の標準的な上昇率を大幅に上回った状態が継続
11月のロシアのインフレ率は前年比で7.48%となり、10月の6.69%からさらに上昇した。7か月連続で上昇し、ロシア中銀のインフレ目標(4%)は5か月連続で上回ったことになる。
インフレ率を大分類別に見ると、11月の前年比伸び率は食料品が7.21%、財(非食料品)が5.58%、サービスが10.42%となり、すべての分類で上昇している。前年比寄与度ではサービスが2.7%ポイント程度、食料品が2.7%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度となっている。11月は特に食料インフレの押し上げ幅が大きい(図表1)。
11月の前月比伸び率は、総合指数で1.11%、コア指数で1.01%となった。前月(総合指数0.83%、コア指数0.89%)より加速し、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を大幅に上回った状態が続いている(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。前月比伸び率を大分類で見ると食料品が1.55%、財(非食料品)が0.53%、サービスが1.23%となり、食料品伸び率の高さが目立つ。またサービスの伸びも加速している。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では最新の12月4日時点の前週比で0.12%となっており、12月に入ってインフレ圧力はやや落ち着いている(図表4)。
インフレ率を大分類別に見ると、11月の前年比伸び率は食料品が7.21%、財(非食料品)が5.58%、サービスが10.42%となり、すべての分類で上昇している。前年比寄与度ではサービスが2.7%ポイント程度、食料品が2.7%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度となっている。11月は特に食料インフレの押し上げ幅が大きい(図表1)。
11月の前月比伸び率は、総合指数で1.11%、コア指数で1.01%となった。前月(総合指数0.83%、コア指数0.89%)より加速し、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を大幅に上回った状態が続いている(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。前月比伸び率を大分類で見ると食料品が1.55%、財(非食料品)が0.53%、サービスが1.23%となり、食料品伸び率の高さが目立つ。またサービスの伸びも加速している。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では最新の12月4日時点の前週比で0.12%となっており、12月に入ってインフレ圧力はやや落ち着いている(図表4)。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2023年12月11日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/02/17 | ロシアの物価状況(25年1月)-サービスインフレ加速で前年比9.9%まで上昇 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/02/14 | 英国GDP(2024年10-12月期)-前期比0.1%と低空飛行が続く | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/02/07 | 英国金融政策(2月MPC公表)-利下げ決定、今後の段階的・慎重姿勢は維持 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/02/04 | ユーロ圏消費者物価(25年1月)-総合指数は2.5%まで上昇 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2025年02月18日
今週のレポート・コラムまとめ【2/12-2/17発行分】 -
2025年02月17日
タイ経済:24年10-12月期の成長率は前年同期比3.2%増~純輸出と政府支出が拡大、2期連続で+3%台の成長に -
2025年02月17日
ロシアの物価状況(25年1月)-サービスインフレ加速で前年比9.9%まで上昇 -
2025年02月17日
政策形成の「L」と「R」で高額療養費の見直しを再考する-意思決定過程を詳しく検討し、問題の真の原因を探る -
2025年02月17日
QE速報:10-12月期の実質GDPは前期比0.7%(年率2.8%)-3四半期連続のプラス成長も、内需は低迷
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【ロシアの物価状況(23年11月)-前月比の高い伸び率が継続】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ロシアの物価状況(23年11月)-前月比の高い伸び率が継続のレポート Topへ