2023年09月26日

気候変動とダニ媒介感染症-極端な気象は、感染症にどのような変化をもたらすのか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

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■要旨

気候変動問題への取り組みが世界中で進められている。気候変動は、人間の生命や健康に、さまざまな形で影響を与える。今回は、ダニが媒介する感染症について見ていくこととしたい。

昨年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のWG2(第2作業部会)が公表した第6次評価報告書では、気候変動と感染症の関係について、これまでのさまざまな研究の結果がまとめられている。それらの研究内容をもとに、気候変動が感染症の変化を通じて、生命や健康に与える影響を見ていくこととしたい。

■目次

1――はじめに
2――ダニ媒介感染症
  1|ダニ媒介感染症を媒介するのは屋外にいるダニが中心
  2|主なダニ媒介感染症として、7つのものが挙げられる
  3|発生数が増加傾向の感染症もある
  4|肌の露出を少なくすることが予防のポイント
3――IPCC報告書に見るダニ媒介感染症等
  1|ダニ媒介感染症の拡大は気温上昇との関係が見出されている
  2|齧歯類による媒介感染症にも気候変動が関係している
4――おわりに (私見)
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保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1992年 日本生命保険相互会社入社
     2014年 ニッセイ基礎研究所へ

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員

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