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コロナ禍の教訓と気候変動問題-感染拡大防止策が温暖化対策のヒントになる!?
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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2020年以降に拡大したコロナ禍は、3年以上に渡り、社会に様々な変化をもたらしてきた。一方、近年世界中で、気候変動問題を巡る動きが活発化している。昨年、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第3ワーキンググループ(WG3)は、第6次評価報告書を公表している。そのなかには、コロナ禍の感染拡大防止の取り組みを、温暖化対策の参考としている部分がある。
本稿では、同報告書や関連する研究ペーパーをもとに、その内容を概観していくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――コロナ禍とCO2排出量の推移
1|世界全体では、2020年に排出量が減少、21年には反動増
2|日本も、2020年に排出量が大きく減少したが、21年にはコロナ禍以前からの減少基調に
戻った
3――コロナ禍と気候変動問題
1|コロナ禍と気候変動には、世界全体での取り組みを要する等の共通点がある
2|コロナ禍と気候変動には、時間軸などの相違点もある
4――コロナ禍で見られた気候変動関連の事象
1|産業・運輸部門のエネルギー使用量は減少、住宅部門のネルギー使用量は増加
2|リモートワークが進み、郊外等でのエネルギー使用が増大
5――得られた教訓
1|取り組みの遅れは、コスト増につながる
2|「他者のための取り組み」との理解が、人々の集団行動の促進につながる
3|情報を効果的に発することで対策が推進される
6――おわりに (私見)
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保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
公式SNSアカウント
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