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気候変動と蚊媒介感染症-極端な気象は、感染症にどのような変化をもたらすのか?
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
気候変動問題への取り組みが世界中で進められている。気候変動は、人間の生命や健康にも、さまざまな形で影響を与える。台風や豪雨で発生する土砂災害による人身被害や、熱中症による死亡や体調不良は、気候変動との関連がわかりやすい。それとともに、もう1つ危惧されているのが、気候変動に伴う感染症の蔓延であろう。温暖化に伴い、日本を含む温帯の地域で、蚊が媒介する熱帯性の感染症が蔓延して、従来は考えられなかったような人的被害をもたらす、といった懸念である。
昨年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のWG2(第2作業部会)が公表した第6次評価報告書では、気候変動と感染症の関係について、さまざまな研究の結果がまとめられている。それらの研究内容をもとに、気候変動が感染症の変化を通じて、生命や健康に与える影響を見ていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――感染症
1|感染症には原因微生物がいる
2|感染の由来には、環境、動物、ヒトがある
3|「蚊は世界で最も多くの人の命を奪う生き物」
3――IPCC報告書
4――おわりに (私見)
保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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