- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 資産運用・資産形成 >
- 資産形成 >
- 新NISAでは何にどのように投資したら良いのか-長期の資産形成ではリスクよりもリターンを気にすべき
2023年07月28日
■要旨
■目次
1――はじめに
2――20年後の時価残高はいくらになるのか
3――20年後の最終時価残高の分布
4――リスクよりもリターンを気にすべき
5――新NISAで何にどのように投資したら良いのか
- 2024年から新NISAがスタートするが、長期の資産形成において、新NISAをどのように活用すべきなのだろうか。
過去のデータを用いて、20年間の投資期間を前提に、代表的な市場インデックス型連動の国内債券型、国内株式型、米国株式型や先進国株式型などに投資した場合の試算を行った。
結果として、S&P500やナスダック100に連動する米国株式型や先進国株式型の最終的な時価残高がかなり高かった。また、高リスク高リターンの投資対象であれば、一括投資の方が積立投資よりも最終的時価残高が高いことも分かった。尚、毎月定額を積立投資する場合と毎月積立にボーナスを組み合わせる場合は、年間の投資額が同じであれば、最終的時価残高はほとんど同じだった。
- 長期投資では、リスクを取らないとリターンが低いままで、最終的に十分な資産形成ができない可能性が高まる。一方で、高リスク高リターンの投資対象に長期投資をすると、最終時価残高が雪だるま式に増えていき、リスクは高いものの、それを上回る最終的な時価残高の増加が期待できる。つまり、必要なリスクを取らずに最終的に十分な資産形成ができないことこそが長期投資の資産形成における本当のリスクと言えるのではないだろうか。
- 若い人の老後資金等、資産形成における投資期間が長い人は、まず新NISAの「つみたて投資枠」で、リスクを必要以上に恐れることなく、先進国株式型等の高いリターンが見込める市場インデックス型の投資対象に、無理のない範囲でなるべく早めに積立投資を始め、第一歩を踏み出してみてはどうだろうか。
■目次
1――はじめに
2――20年後の時価残高はいくらになるのか
3――20年後の最終時価残高の分布
4――リスクよりもリターンを気にすべき
5――新NISAで何にどのように投資したら良いのか
(2023年07月28日「基礎研レポート」)
このレポートの関連カテゴリ
![](https://www.nli-research.co.jp/files/topics/67562_ext_01_0.jpeg?v=1618461720)
03-3512-1856
経歴
- 【職歴】
2020年 日本生命保険相互会社入社
2021年4月 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
熊 紫云のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/07/19 | 長期投資におけるリターンとリスク-長期投資では年率リターンと年率リスクで判断してはいけない | 熊 紫云 | ニッセイ基礎研所報 |
2024/07/18 | 老後に資産運用を止める必要があるのか-毎月定額を引き出しつつも投資継続で経済的により豊かな老後生活ができるかも | 熊 紫云 | 基礎研レポート |
2024/06/07 | 新NISA、積立投資と一括投資、どっちにしたら良いのか-なぜ米国株式型が強かったのか | 熊 紫云 | 基礎研マンスリー |
2024/04/12 | 新NISA、積立投資と一括投資、どっちにしたら良いのか-なぜ米国株式型が強かったのか | 熊 紫云 | 基礎研レポート |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年07月26日
職場における温度、匂い、音等は、どういう人がシンドイと思っているのか -
2024年07月26日
米GDP(24年4-6月期)-前期比年率+2.8%と前期から大幅上昇、市場予想の+2.0%も大幅に上回る -
2024年07月26日
お金の流れでみる日本経済 -
2024年07月25日
消えた580兆円~住宅投資をしても残高の増加は限定的~日本の住宅投資はなぜ「資産化」しないのか~ -
2024年07月24日
中国経済の現状と注目点-好調は持続せず、不動産不況と貿易摩擦で弱り目に祟り目の中国経済
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【新NISAでは何にどのように投資したら良いのか-長期の資産形成ではリスクよりもリターンを気にすべき】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
新NISAでは何にどのように投資したら良いのか-長期の資産形成ではリスクよりもリターンを気にすべきのレポート Topへ