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- 新NISA、積立投資と一括投資、どっちにしたら良いのか~なぜ米国株式型が強かったのか~
2024年11月26日
■要旨
■目次
はじめに
1――同じ元本で、積立投資と一括投資を行った場合、いくらになるのか
1|投資期間は長い方が良い
2|短期的な価格変動リスクが高くても、高いリターンが期待できる投資対象を選んだ方が良い
3|積立投資と一括投資の比較だと、一括投資の方が資産形成のスピードが速い
2――積立投資と一括投資のリターンと元本割れリスク
1|積立投資と一括投資のリターンの差はあまりない
2|積立投資と一括投資の元本割れリスクにも大差がない
3――なぜ米国株式型が良いパフォーマンスだったのか
4――まとめ
- 2024年から新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がスタートした。非課税枠が大きくなり、非課税保有期間が無期限となったほか、積立投資だけでなく、一括投資もできるなど、投資方法が柔軟になった。このレポートでは、積立投資と一括投資、どっちにしたら良いのかを考えた。
- 過去のデータを用いて、10年と20年の投資期間を前提に、代表的な市場インデックスに連動する国内債券型、米国株式型や先進国株式型などに投資した場合の試算を行った。結果として、積立投資と一括投資とのリターンや元本割れリスクの差はあまりないが、一括投資に回した方が資産形成のスピードが速く、最終時価残高が大きくなる可能性が高いことが分かった。
- 実は、リターンがあまり変わらない積立投資と一括投資の選択よりも、適切な投資対象の選択の方がよほど重要である。投資期間が10年と20年の場合、積立投資でも一括投資でも、最終時価残高の平均値は、大きい方から概ね米国株式型(S&P500やナスダック100)、先進国株式型、全世界株式型、外国債券型、日本株式型、国内債券型の順となっている。10年とか20年以上の長期投資では、価格変動リスクが高くても、米国株式型、先進国株式型など、高いリターンが期待できる投資対象へ投資したほうが実際に大きい最終時価残高を獲得する可能性が高い。
- なぜ米国株式が強かったかと言うと、米国企業が日常生活や仕事に欠かせない商品やサービスを世界中に提供しており、収益の成長源である技術革新や新商品を次々と生み出してきたからである。今後も、米国企業に代わる存在がそう簡単に現れることはないと思われるので、米国株式の強さは当面の間は続くであろうと考えている。
- 以上のことから、積立投資にせよ一括投資にせよ、投資期間が長くこれから資産形成を始めたい人や資金的に余裕のある人は、まず米国株式型(S&P500やナスダック100)、先進国株式型など、高いリターンが期待できる投資対象を検討すべきであると考える。
- 投資期間は長い方が良いので、新NISAや確定拠出年金等の税制優遇制度を積極的に活用して、なるべく早めに時間を味方に付けるべく、今すぐにでも投資をスタートしてみてはどうだろうか。
■目次
はじめに
1――同じ元本で、積立投資と一括投資を行った場合、いくらになるのか
1|投資期間は長い方が良い
2|短期的な価格変動リスクが高くても、高いリターンが期待できる投資対象を選んだ方が良い
3|積立投資と一括投資の比較だと、一括投資の方が資産形成のスピードが速い
2――積立投資と一括投資のリターンと元本割れリスク
1|積立投資と一括投資のリターンの差はあまりない
2|積立投資と一括投資の元本割れリスクにも大差がない
3――なぜ米国株式型が良いパフォーマンスだったのか
4――まとめ
(2024年11月26日「ニッセイ景況アンケート」)
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経歴
- 【職歴】
2020年 日本生命保険相互会社入社
2021年4月 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
熊 紫云のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/11/26 | 新NISA、積立投資と一括投資、どっちにしたら良いのか~なぜ米国株式型が強かったのか~ | 熊 紫云 | ニッセイ景況アンケート |
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