- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 保険計理 >
- サマージャンボ2023 どう狙う-100万円狙いのジャンボミニをどう組み合わせるか?
サマージャンボ2023 どう狙う-100万円狙いのジャンボミニをどう組み合わせるか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
◆ サマージャンボミニで2等当せん金100万円が新設された意味
通常、ジャンボ宝くじでは億円単位の超高額当せんと、数万円の比較的少額の当せんの間に、100万円の高額当せんの等級が設けられている。
実際に、今年5~6月に発売されたドリームジャンボ、2~3月に発売されたバレンタインジャンボ、昨年発売された年末ジャンボでは、いずれもジャンボの3等、ジャンボミニの2等として、当せん金100万円の等級が設定されていた。
100万円という金額は、平均的な給与所得者にとっては数カ月分の月給に相当する。個人事業主にとっては、コロナ禍の初期に受け取ることのできた「持続化給付金」の上限額でもある。年金生活者にとっては、今年度の老齢基礎年金(満額)である79.5万円を優に超える水準となる。
モノもサービスも、さまざまな物価が上昇している昨今の情勢を踏まえれば、100万円の当せんは、日々の生活に大きなプラスとなるはずだ。
今回の当せん金100万円の新設には、超高額でも比較的少額でもない、通常の高額当せんの狙いをジャンボミニの機能として持たせる。そして、ジャンボミニで100万円が当せんした人には、日々の生活に少しだけ余裕や潤いを味わってもらう──そんな意味が込められているものと考えられる。
◆ 2つのくじをもとに、当せんへの期待を膨らませる
今回、高額当せんを、7億円の超高額当せんと、3000万円や100万円の高額当せんの2つに分けて、それぞれを2つのくじが担う。それが今回のサマージャンボ宝くじの構図といえる。
もちろん、この「高額当せんのドキドキ感」と「高確率当せんのワクワク感」をどう組み合わせるか、やり方は人それぞれだ。
―「サマージャンボで、7億円の大きな夢を見るか?」
―「サマージャンボミニで、100万円以上の高額当せんを狙うか?」
―「サマージャンボで、5万円や1万円以上の高確率当せんを狙うか?」
―「ジャンボとジャンボミニのくじをどう組み合わせて、何枚ずつ買うことにするか?」
いろいろ考えているうちに、ドキドキ感やワクワク感を味わうことができれば、幸せな時間を過ごすことができる。この段階で、すでに宝くじを堪能することができたといえるかもしれない。
今回のサマージャンボ宝くじの発売期間は7月4日(火)から8月4日(金)までで、抽せん日は8月18日(金) に行われる。購入を考えるための時間はたっぷりある。アフターコロナもしくはウィズコロナの夏の楽しみの1つとして、宝くじを考えてみるのもよいと思われるが、いかがだろうか。
(2023年07月03日「研究員の眼」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
篠原 拓也のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/04/28 | リスクアバースの原因-やり直しがきかないとリスクはとれない | 篠原 拓也 | 研究員の眼 |
2025/04/22 | 審査の差の定量化-審査のブレはどれくらい? | 篠原 拓也 | 研究員の眼 |
2025/04/15 | 患者数:入院は減少、外来は増加-2023年の「患者調査」にコロナ禍の影響はどうあらわれたか? | 篠原 拓也 | 基礎研レター |
2025/04/08 | センチネル効果の活用-監視されていると行動が改善する? | 篠原 拓也 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年05月02日
金利がある世界での資本コスト -
2025年05月02日
保険型投資商品等の利回りは、良好だったが(~2023 欧州)-4年通算ではインフレ率より低い。(EIOPAの報告書の紹介) -
2025年05月02日
曲線にはどんな種類があって、どう社会に役立っているのか(その11)-螺旋と渦巻の実例- -
2025年05月02日
ネットでの誹謗中傷-ネット上における許されない発言とは? -
2025年05月02日
雇用関連統計25年3月-失業率、有効求人倍率ともに横ばい圏内の動きが続く
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【サマージャンボ2023 どう狙う-100万円狙いのジャンボミニをどう組み合わせるか?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
サマージャンボ2023 どう狙う-100万円狙いのジャンボミニをどう組み合わせるか?のレポート Topへ