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ドリームジャンボの期待2023-当せんへの期待をどう膨らませるか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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そんな中、今年も5月から6月にかけて、ドリームジャンボ宝くじが発売される。最高当せん金は、1等前後賞合わせて5億円と高額だ。
実は、今回の宝くじは、当せん金や当せん確率など、基本的な内容が昨年のものと同じとなっている。その内容を確認しながら、今回はどう狙ったらよいか、考えてみよう。
◆ ドリームジャンボは、100万円以上の当せん確率が年末ジャンボの約3.2倍、バレンタインジャンボの約1.1倍
ドリームジャンボは、100万円以上の当せん確率が年末ジャンボの約3.2倍、バレンタインジャンボの約1.1倍に引き上げられていることになる。
ドリームジャンボは「1等前後賞合わせて5億円」を中心に、100万円以上の高額当せんを狙うための宝くじ、と位置づけられる。
◆ ミニは、1万円以上の当せん確率が年末ジャンボミニの約84倍、バレンタインジャンボミニの約1.4倍
その結果、1万円以上の当せん金が受け取れる確率は、昨年の年末ジャンボミニの0.00712%、今年2~3月のバレンタインジャンボミニの0.42115%から、今回のドリームジャンボミニでは0.60112%へと大幅に引き上げられている。年末ジャンボミニの約84倍、バレンタインジャンボミニの約1.4倍という高さだ。
ドリームジャンボミニで1万円以上の当せん金が受け取れる確率は、ドリームジャンボの0.30174%と比べても、約2倍の高さとなっている。
誰でも、1枚300円のくじを買って1万円以上の当せん金が当たれば嬉しいはずだ。この嬉しさを多くの人に味わってもらう―それが、今回のドリームジャンボミニの特徴といえる。
平均的には、くじを167枚買えば、1万円以上の当せんが1本出る確率だ。ただし、167枚買うには、5万100円が必要なため、1万円が1本当たるだけでは持ち出しになってしまう。この点には、注意が必要だ。
ドリームジャンボミニは「1等前後賞合わせて5000万円」の高額当せんを視野に入れつつ、1万円以上の当せんに焦点を合わせた宝くじ、と位置づけられる。
◆ 2つのくじをもとに、当せんへの期待を膨らませる
もちろん、高額当せんの夢をとるか、高確率当せんの望みを重視するか、は人それぞれだ。
そこで、自分がどんな夢を見たいのかをよく考えて、ドリームジャンボとドリームジャンボミニの買い分けを検討してみる。宝くじにどんな希望を抱くのか、を考えてみるわけだ。
―「5億円もの当せん金が当たったら、当せん金は何に使おうか?」
―「1万円の当せん金が当たったら、購入額の何倍のもうけになるか?」
―「ジャンボとジャンボミニのくじを何枚ずつ買って、2つのワクワク感を味わうことにしようか?」
こんな感じで、いろいろ考えることで、当せんへの期待を膨らませることができれば、幸せな時間を過ごすことができる。この段階で、すでに宝くじを買う効用を味わっているといえるかもしれない。
今回のドリームジャンボ宝くじの発売期間は、5月2日(火)から6月2日(金)まで。抽せん日は、6月14日(水)とされている。これから考える時間はたっぷりある。
宝くじを買うことで、非日常のワクワク感を味わってみるのもよいと思われるが、いかがだろうか。
(2023年05月01日「研究員の眼」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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