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ハロウィンジャンボの狙い目は?-一攫千金のドキドキ感か、1万円以上当せんのワクワク感か

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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そんななか、今年も9月21日からハロウィンジャンボ宝くじが発売される。最高当せん金は1等前後賞合わせて5億円と高額だ。当せん金や当せん本数などのなかには、昨年から変更されている部分もある。その変更点をみながら、今年は何を狙うべきか考えてみよう。
◇ ジャンボは100万円以上の当せん本数が1.9倍に増加
それでは、今年のハロウィンジャンボは、昨年と比べて何が変更となったのか、具体的にみていこう。主な変更点として、5つあげられる。
(ハロウィンジャンボの主な変更点)
(1) 2等の当せん金が、500万円から1000万円に倍増
(2) 3等(当せん金100万円)の当せん本数が、1ユニット(1000万枚)あたり、50本から100本に倍増
(3) 4等(当せん金5万円・1ユニットあたり当せん本数1000本)はなくなった
(4) これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は112万1154本から112万204本に減少
(5) 1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、141.99円から142.99円へと増加
ハロウィンジャンボは、本命の「1等前後賞合わせて5億円」とともに、2等1000万円や、3等100万円の当せんに照準を合わせた、高額当せん金狙いの宝くじと位置づけられそうだ。
◇ ミニは1万円以上の当せん本数が約14%増加
昨年と比べると、主な変更点は4つにまとめられる。
(ハロウィンジャンボミニの主な変更点)
(1) 昨年の2等(当せん金5万円・1ユニット(1000万枚)あたり当せん本数4000本)はなくなった
(2) これに代わって、今年の2等(当せん金100万円・1ユニットあたり当せん本数100本)が新設された
(3) 3等(当せん金1万円)の当せん本数が、1ユニットあたり4万本から5万本に増加
(4) これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は114万4012本から115万112本に増加
※ 1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、140円のまま変わらず
これは、(1)で昨年の2等をなくして、(2)の今年の2等の新設と、(3)の3等の当せん本数の増加に振り替えたことになる。
この結果、1ユニットあたりでみると、1万円以上が当たるくじの本数は、昨年の4万4012本から、今年は5万112本へと、約14%増加する。ハロウィンジャンボと比べると、ハロウィンジャンボミニの1万円以上の当せん確率は、約2.5倍となっている。
ハロウィンジャンボミニは、平均して、くじを200枚買うと当せん金1万円以上(3等以上)の当せんが1本出る形となっている。ただし、そのためには、くじの購入代金として6万円が必要となる。平均的には持ち出しとなるので注意が必要だ。
ハロウィンジャンボミニは、1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、高確率で当せん金1万円以上を目指す宝くじと言えるだろう。
◇ ハロウィン気分を高める宝くじの買い方
5億円もの一攫千金のドキドキ感と、1万円以上の当せんのワクワク感。この2つの楽しみを味わえるように、2つの宝くじを買い揃えるのが買い方のコツといえるかもしれない。
今回の宝くじの発売期間は10月21日までと、時間はたっぷりある。ハロウィンジャンボ宝くじを買うことで、ハロウィン気分を高めてはいかかだろうか。
(2022年09月20日「研究員の眼」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
篠原 拓也のレポート
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