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- ロシアの物価状況(23年3月)-ベース効果で前年比は3%台に
2023年04月13日
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1.結果の概要:総合指数、コア指数ともに前年比は3%台
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:前年比でもサービスの伸び率は相対的に高い
3月のロシアのインフレ率は前年比で3.51%となり2月の10.99%から大幅に低下した。前年比伸び率の比較対象となる22年3月のインフレ率がウクライナ侵攻を受けて大幅に加速しており(22年2月9.15%→22年3月16.69%)、ちょうど1年が経過したためベース効果による伸び率鈍化が顕在化した。
インフレ率を大分類別に見ると、3月の前年比伸び率は食料品が2.57%、財(非食料品)は0.12%、サービスが9.73%となっている。サービスはウクライナ侵攻後の伸びの加速(22年2月6.1%→22年3月9.94%)が他の大分類と比較して限定的であったことから、ベース効果による伸び鈍化の影響も小さくなっている。コア指数は3月の前年比で3.72%だった。総合指数、コア指数ともにロシア中銀のインフレ目標(4%)を下回ったことになる。
前月比では、総合指数もコア指数も3月に0.37%となった。総合指数は2月(0.46%)から伸び率が縮小、コア指数は2月(0.13%)から伸び率は加速という形になっている(図表3)。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では、最新の4月10日時点の前週比で0.11%であり、最近は0%台から0.1%台前半で推移している。過去と比較してもインフレ圧力はそれほど強くない状況が続いている(図表4)。
インフレ率を大分類別に見ると、3月の前年比伸び率は食料品が2.57%、財(非食料品)は0.12%、サービスが9.73%となっている。サービスはウクライナ侵攻後の伸びの加速(22年2月6.1%→22年3月9.94%)が他の大分類と比較して限定的であったことから、ベース効果による伸び鈍化の影響も小さくなっている。コア指数は3月の前年比で3.72%だった。総合指数、コア指数ともにロシア中銀のインフレ目標(4%)を下回ったことになる。
前月比では、総合指数もコア指数も3月に0.37%となった。総合指数は2月(0.46%)から伸び率が縮小、コア指数は2月(0.13%)から伸び率は加速という形になっている(図表3)。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では、最新の4月10日時点の前週比で0.11%であり、最近は0%台から0.1%台前半で推移している。過去と比較してもインフレ圧力はそれほど強くない状況が続いている(図表4)。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2023年04月13日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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