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日本の重要課題は何?-他の国における自然環境の重要性を学ぶ
金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・サステナビリティ投資推進室兼任 高岡 和佳子
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日本のSDGs達成状況は163か国中19位であるが、他の国に及ぼす影響に限れば、163か国中134位である。他の国に及ぼす影響の評価項目は輸出入に関係する項目が多く、所得の高い国は総じて他の国に及ぼす影響の順位が低い。
他の国に及ぼす影響の評価項目は14項目あるが、日本はその内6項目で4段階中最低の評価を受けている。最低の評価を受けている6項目の内2項目は、OECD加盟38か国の過半数も同様に最低の評価だが、残りの4項目で最低の評価を受けているのはOECD加盟国の半数以下である。中でも「輸入品の産出過程に起因する海洋生物の多様性への脅威」については、OECD加盟国で最低の評価を受けている国は日本だけである。日本は、OECD加盟国の中で一番、自国の消費活動のために、他国の海の生態系を脅かしている国なのである。
「輸入品の産出過程に起因する海洋生物の多様性への脅威」は、17のSDGsゴールのうち「14海の豊かさを守ろう」に属する。守るべき海の豊かさは日本近海に限らない。世界中の海の豊かさを守るという意識が必要なのである。
■目次
1――日本は163か国中の19位でもあり、134位でもある
2――波及効果の具体的評価項目と日本の課題
3――OECD加盟諸国との比較
(2023年03月01日「基礎研レター」)
03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
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