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2035年、85歳以上人口1,000万人時代の到来~埼玉、千葉、神奈川3県では2021年より8~9割増加

生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子
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1――はじめに
2――高齢化の状況
高齢者全体(65歳以上)の人口増加は続いているが、年齢区分別にみると、前期高齢者の人口は既に減少が始まっている。総務省「人口推計」(国勢調査がベース)の月ごとの年齢階級別人口推計の毎月推計値によると、それまで増加し続けてきた前期高齢者人口は、2016年半ばに約1,770万人で頭打ちとなり、以降、緩やかに減少している。社人研の将来推計によると、今後も減少が続く。ただし、団塊ジュニアが高齢者入りするため、2035~2040年頃には再び増加する。
これに対して、後期高齢者(75歳以上)人口は増加が続いており、同推計値によると、2018年3月に前期高齢者人口を上回り、ボリュームが逆転した。「高齢者の高齢化」が明白になったと言える。社人研の将来推計によると、2035年頃まで続いた後、いったん減少するが、団塊ジュニアが後期高齢者入りすることで、2050年から再び増加の見込みである。
3階級の5年ごとの人口増加率を比較しても、「85歳以上」が顕著に増加していることが分かる。2035年までは二けた台のプラスが続いているからである。このような85歳以上高齢者の急増ぶりが、現在から2040年までの高齢化に伴う大きなトピックスの一つと言えるだろう。
3――都道府県別の状況
4――85歳以上高齢者の心身の状態
(2023年01月25日「基礎研レポート」)

03-3512-1821
- 【職歴】
2002年 読売新聞大阪本社入社
2017年 ニッセイ基礎研究所入社
【委員活動】
2023年度~ 「次世代自動車産業研究会」幹事
2023年度 日本民間放送連盟賞近畿地区審査会審査員
坊 美生子のレポート
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