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アルコール消毒液や飛沫防止パネルの設置、消毒清掃は公共施設を中心に9割が継続
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
新型コロナウイルスの流行にともない、オフィス内にアルコール消毒液や飛沫防止パネルを設置するようになった職場は多いのではないだろうか。コロナ禍で働き方は変わってきており、「コロナ禍における働き方の変化1」では、ニッセイ基礎研究所が2020年6月から実施している「新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」の結果から、勤務先への出社、在宅勤務の実施、オンライン会議やビジネスチャットの利用状況の変化を紹介し、勤務先への出社から在宅勤務に切り替わっている企業がありそうであること、オンライン会議やビジネスチャット等の非対面ツールの活用が続いていることを紹介した。
また、「テレワークはどういう企業が導入したか。時差通勤はどうだったか。」では、ニッセイ基礎研究所が2022年3月に実施した「被用者の働き方と健康に関する調査2」を使って、コロナ禍において、「情報通信産業」でテレワークや時差通勤、「学術研究・専門・技術サービス業」でテレワークの実施率が特に高く、「医療、福祉」「運輸業、郵便業」ではいずれも低いことを紹介した。本稿では、同調査を使って、コロナ禍において、オフィス内でどういった対策が行われたのか、また、2022年3月時点でどの程度継続されていたのか、継続しているのはどういった企業や業種なのかを紹介する。
1 村松容子「コロナ禍における働き方の変化」ニッセイ基礎研究所、基礎研レター(2022年9月26日)
2 「被用者の働き方と健康に関する調査(2022年3月)」。18~64歳の公務員もしくは会社に雇用されている男女を対象とするインターネット調査。回収件数5,653件。全国6地区、性別、年齢10歳階級の分布が国勢調査の分布に従うよう回収。
■目次
1――アルコール消毒液の設置は35.2%、飛沫防止パネルの設置は23.7%が実施
2――アルコール消毒液の設置、飛沫防止パネルの設置、定期的な職場の消毒清掃は9割程度が継続
3――オフィス内の各種対策は、感染状況等の状況による違いはなく、実施した企業においては
おおむね9割程度が継続している模様
03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
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