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宿泊旅行統計調査2022年8月~8月は日本人延べ宿泊者数の2019年同月比のマイナス幅が6ヵ月ぶりに拡大

経済研究部 安田 拓斗
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1. 日本人延べ宿泊者数の2019年同月比のマイナス幅が拡大
2022年8月の日本人延べ宿泊者数は4,595万人泊となり、2019年同月比は▲14.5%(7月:同▲4.5%)とマイナス幅が拡大した。日本人延べ宿泊者数の2019年同月比は、3月21日にまん延防止等重点措置が全面解除されてから、マイナス幅の縮小が続いていたが、8月には6ヵ月ぶりにマイナス幅が拡大した。8月にはお盆休みがあり、日本人の宿泊旅行が活発になる時期だが、7月から新型コロナウイルスの感染が急拡大したために、宿泊旅行を自粛した日本人が多かったとみられる。
2022年8月の外国人延べ宿泊者数は77万人泊となった。2019年同月比は、2020年4月以降、▲90%台で推移を続けており、8月は▲91.9%(7月:同▲93.6%)となった。
宿泊施設タイプ別客室稼働率をみると、旅館は40.6%、2019年同月差:▲9.8%(7月:同▲5.6%)、リゾートホテルは54.9%、2019年同月差:▲16.0%(7月:同▲13.3%)、ビジネスホテルは58.0%、2019年同月差:▲21.6%(7月:同▲18.1%)、シティホテルは49.8%、2019年同月差:▲33.2%(7月:同▲31.9%)、簡易宿所は27.7%、2019年同月差:▲17.3%(7月:同▲13.5%)であった。2019年同月差では、全てのタイプの宿泊施設ではマイナス幅は拡大している。
2. 第7波の宿泊旅行への影響は限定的だが、回復はまだ遠い
ここにきてようやく国内旅行者への支援、海外旅行者への訪日条件の緩和が進められることが決定した。10月以降、延べ宿泊者数の増加、客室稼働率の上昇が見込まれる。また、観光業にとっては現在の円安は追い風になるため、うまく海外旅行者の需要を取り込むができれば、外国人宿泊者数は回復していくだろう。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2022年10月03日「経済・金融フラッシュ」)
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