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高齢者の生活ニーズのランキング首位は移動サービス(道府県都・政令市編)~市町村の「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」「在宅介護実態調査」集計結果より~
生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子
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2019年に東京・池袋で起きた高齢ドライバーの暴走事故以降、高齢者の運転免許自主返納や、移動手段確保に社会の関心が高まったように見えるが、高齢者が気軽に利用できる移動サービスの整備は進んでいない。産業界でも、一部の自動車業界やIT業界を除いては、移動サービスに乗り出す例は少ない。その要因の一つには、そもそも移動課題解決が、超高齢社会において最優先課題の一つであることが、官民問わず、十分認識されていないのではないだろうか。そこで筆者は、市町村が介護保険制度の一環として一般高齢者を対象に実施している「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」の結果から、移動に関する部分を抜粋し、結果の集計を試みた。道府県都と政令市32市分を集計、ランキングした結果、高齢者が日常生活を送る上で、最も困難と感じていたり、サービス提供を望んだりしている課題は、ダントツで「送迎、公共交通の充実」がトップだった。要介護高齢者を対象に市町村が実施している「在宅介護実態調査」の全国集計でも、トップは「移送サービス」だった。市町村の人口規模に関わらず、順位は同じだった。これらのことから、地方においても都市部においても、また要介護認定を受けている高齢者にとっても、まだ元気な高齢者にとっても、地域で生活を続ける上で、最大の課題は「移動」であることが分かった。
■目次
1――はじめに
2――一般高齢者の生活ニーズランキング
1|「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」の概要
2|「介護予防・日常生活圏域ニーズ調査」結果の集計とランキング
3――要介護高齢者の生活ニーズランキング
1|「在宅介護実態調査」の概要
2|「在宅介護実態調査」の結果
4――終わりに
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