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気候変動リスクに対応する欧州損害保険会社の方向性-EIOPAが、現状と今後の方針等に関する文書を公表
保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩
EIOPAは、「気候変動における物理的リスクに対する欧州保険会社のエクスポージャー」と題する文書を公表した。今後、保険会社が自然災害の保険を引き受けていくのは、気候変動のインパクトをどう認識するかにかかっている。それによっては、保険料引き上げや保険金の支払い制限もありうるが、そうしたことは保険契約者側からは受け入れがたいので、保険会社への悪い評判がたつかもしれない。EIOPAは、主に契約者保護の点から不適切な動きが起きないよう監視し、各国保険監督者とともに、今後の気候の「ニューノーマル」に対応した適切な準備ができるよう、調査・助言を行う予定である。
■目次
はじめに
1――気候変動・保険事業と、この文書の位置づけ
2――文書の内容
1|調査対象
2|近年の大きな自然災害と多額の保険金支払いが起きた例
3|自然災害を保険によりカバーすることへの影響
4|保険会社の対応と保険契約者・市場への影響
3――今後の方向性
03-3512-1833
- 【職歴】
1987年 日本生命保険相互会社入社
・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
2012年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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