2021年05月25日

保険会社の気候変動リスクへの対応(欧州)-EIOPAの意見書の紹介

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩

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■要旨

「ESG」のファクターである気候変動問題については、国際社会が一体となって直ちに取り組むべき重要な課題であるとされている。保険・年金分野においても、気候変動に対応する社会の変化の影響を踏まえて、その際生じるリスクに対応していく必要がある。EUにおいてはソルベンシーIIに基づいて、考慮すべき気候変動シナリオやリスク管理について、地域内での標準的な枠組みを示そうとしている。これについて、EIOPAが2021年4月19日に公表した意見書の内容を紹介する。

■目次

1――はじめに
2――気候変動問題への世界全体の取り組み状況の概説
  1|気候変動の概要
  2|気候変動問題(人為的なもの)への、国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP)の動き
3――保険・年金関係における対応策など(今回紹介するEIOPAの意見書)
  1|EIOPAの基本的な方針
  2|気候変動がもたらすと考えられるリスクの種類
  3|今後保険監督者が保険会社に期待(=要求)する対応
4――おわりに

(2021年05月25日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩 (やすい よしひろ)

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1987年 日本生命保険相互会社入社
     ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
     2012年 ニッセイ基礎研究所

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員
     ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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