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全死亡の保存則-優良体群団の死亡率がマイナスになる!?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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一般に、生命保険では、加入者群団に対して、死亡率が設定される。この死亡率は、予定死亡率と呼ばれる。国民死亡率や経験死亡率などが、そのベースとなる。
予定死亡率を設定する際には、「全死亡の保存則」と呼ばれる原則がある。本稿では、保存則について、見ていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――全死亡の保存則とは
1|保存則は、加入者群団の死亡者数は部分群団に分けても不変、ということ
2|保存則は、さまざまな部分群団の死亡率の設定・想定に応用できる
3――死亡の保存則の適用
1|料率細分化で、保存則は責任準備金評価マニュアル上のオプションの1つとなっている
2|保険料平準期間後の死亡率を推定する際にも適用される
3|重度疾病保障保険で重度疾病給付を受けていない人の死亡率の推定にも用いられる
4――保存則適用に関する課題
1|超高齢層で、重度疾病給付を受けていない人の死亡率が全体の死亡率を上回る“逆転現象” が
発生
2|超高齢層で、優良体群団の死亡率がゼロを下回る“マイナス現象” が発生
5――“アート”としての死亡率調整
1|“逆転現象”回避のために、死亡率を下支えすると…
2|優良体群団の死亡率の “マイナス現象” は放置することも
6――おわりに (私見)
(2022年06月14日「保険・年金フォーカス」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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