2022年04月19日

老衰の増加-公的介護保険制度の浸透が影響?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

文字サイズ

■要旨

日本では、老衰を死因とする死亡が増加している。2020年には、13.2万人もの人が老衰で亡くなり、対前年で8%以上も増加した。死亡数では、がん、心疾患についで、3番目に多い死因となっている。

本稿では、データをみながら、増加する老衰について考えてみたい。

■目次

1――はじめに
2――老衰死の推移
  1|老衰の死亡率は2000年頃を底としたU字型
  2|老衰の死亡率は年齢区分を固定してもU字型
3――死亡診断書上の老衰死因記載
  1|死因の分類はICDが基準
  2|死因「老衰」は、高齢者で他に記載すべき死亡の原因のない、いわゆる自然死の場合のみ
  3|死因「老衰」は、病院の医師は記載しづらい
4――死亡場所の変化 : 老衰の記載に影響
5――おわりに (私見)
Xでシェアする Facebookでシェアする

保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1992年 日本生命保険相互会社入社
     2014年 ニッセイ基礎研究所へ

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【老衰の増加-公的介護保険制度の浸透が影響?】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

老衰の増加-公的介護保険制度の浸透が影響?のレポート Topへ