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投資家によるESGへの取組み~なぜESG投資に取組むのか~
金融研究部 取締役 研究理事 兼 年金総合リサーチセンター長 兼 ESG推進室長 德島 勝幸
投資家のESGへの取組みを見る際には、アセットオーナーとアセットマネジャーとに分けて考える必要がある。アセットオーナーから運用を受託するアセットマネジャーの取組みは、あくまでもアセットオーナーの取組みを実践するためのものである。現在の日本においては、公的年金や保険会社が積極的にESG投資へ取組む姿勢を示しており、アセットマネジャーによるESG投資への取組みも急速に進んでいる。ところが、国連PRI原則の署名やスチュワードシップコードの受け入れといったESG投資の一部しか示さない指標を見ても、企業年金によるESG投資への取組みは限定的であり、否定的な見方が今でも少なくない。企業年金の運用担当者が数少ない等個々の事情があるものの、ESG投資に取組む意義やその背景を考えると、「超過収益を期待できる保障がない」といった旧態依然のESG投資に対する考え方に固執するのではなく、世のため人のため、善をなすことを目標に、ESG投資に対し取組むことが求められる。日本の企業年金が積立比率の高さは世界的に認知されているものの、ESG投資への取組みの鈍さは逆の意味で注目を集めてしまうのではなろうか。2022年が企業年金によるESG投資の大きく発展する年になることを期待したい。
■目次
1――アセットオーナーとアセットマネジャーを分けて考える
2――日本におけるアセットオーナーのESG投資への取組み
3――ESG投資に取組む意義と足並みの揃わない企業年金
(2022年01月28日「基礎研レター」)
03-3512-1845
- 【職歴】
・1986年 日本生命保険相互会社入社
・1991年 ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA
・2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社に出向
・2008年 ニッセイ基礎研究所へ
・2021年より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・日本ファイナンス学会
・証券経済学会
・日本金融学会
・日本経営財務研究学会
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