- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 資産運用・資産形成 >
- 資産運用 >
- 割安感、高まる日本株式
2022年01月21日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1――米金融政策の動向によって急落
1 詳しくは「上値が重ーい日本株式」参照。
2――割安感に注目した買いに期待
その一方でこうした日本株式の下落に伴って割安感が高まっている。TOPIXベースの予想PER(青線)は13倍割れ目前まで低下している【図表2】。
ここで、過去の予想PERが13倍を下回った局面(薄い赤のハイライト部分)をみると、長期に亘り13倍を下回った局面では予想EPS(赤線)が低下していることが分かる。一方で予想EPSが上昇している、つまり企業の業績が堅調である場合は、13倍を下回ることがあっても一時的であった。
今後も日本株式は米金融政策などの外部環境の変化に左右される展開が続くと考えられる。ただ、企業業績が引き続き堅調であるならば、TOPIXが予想PER13倍となる1,900ポイント、日経平均株価だと2万7,000円もしくはそれを下回る水準では、日本株式の割安感による買いが株価を下支えしてくれることが期待できると思われる。
ここで、過去の予想PERが13倍を下回った局面(薄い赤のハイライト部分)をみると、長期に亘り13倍を下回った局面では予想EPS(赤線)が低下していることが分かる。一方で予想EPSが上昇している、つまり企業の業績が堅調である場合は、13倍を下回ることがあっても一時的であった。
今後も日本株式は米金融政策などの外部環境の変化に左右される展開が続くと考えられる。ただ、企業業績が引き続き堅調であるならば、TOPIXが予想PER13倍となる1,900ポイント、日経平均株価だと2万7,000円もしくはそれを下回る水準では、日本株式の割安感による買いが株価を下支えしてくれることが期待できると思われる。
3――最大のリスクは企業業績の悪化
しかしながら、もし企業業績が崩れるようなことがあるならば、日本株式は低迷が長期化することも考えられる。現時点では可能性は低いと思われるが、資源高や新型コロナウイルスの感染拡大に伴うサプライチェーンの混乱などが、企業業績にどの程度悪影響を与えるか分かりかねる部分もある。外部環境と合わせて、企業業績の動向を留意する必要があるといえよう。
(ご注意)当資料のデータは信頼ある情報源から入手、加工したものですが、その正確性と完全性を保証するものではありません。当資料の内容について、将来見解を変更することもあります。当資料は情報提供が目的であり、投資 信託の勧誘するものではありません。
(2022年01月21日「基礎研レター」)

03-3512-1785
経歴
- 【職歴】
2008年 大和総研入社
2009年 大和証券キャピタル・マーケッツ(現大和証券)
2012年 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン
2014年 ニッセイ基礎研究所 金融研究部
2022年7月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・投資信託協会「すべての人に世界の成長を届ける研究会」 客員研究員(2020・2021年度)
前山 裕亮のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/10/08 | 国内株式投信の売り一巡か?~2025年9月の投信動向~ | 前山 裕亮 | 研究員の眼 |
2025/10/07 | 株主資本コストからみた米国株式~足元の過熱感の実態は?~ | 前山 裕亮 | 基礎研レポート |
2025/09/05 | 外国株式の長期保有が増加?~2025年8月の投信動向~ | 前山 裕亮 | 研究員の眼 |
2025/08/07 | 高値警戒感から米国株離れか~2025年7月の投信動向~ | 前山 裕亮 | 研究員の眼 |
新着記事
-
2025年10月14日
今週のレポート・コラムまとめ【10/7-10/10発行分】 -
2025年10月10日
企業物価指数2025年9月~国内企業物価の上昇率は前年比2.7%、先行きは鈍化予想~ -
2025年10月10日
中期経済見通し(2025~2035年度) -
2025年10月10日
保険・年金関係の税制改正要望(2026)の動き-関係する業界・省庁の改正要望事項など -
2025年10月10日
若者消費の現在地(4)推し活が映し出す、複層的な消費の姿~データで読み解く20代の消費行動
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【割安感、高まる日本株式】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
割安感、高まる日本株式のレポート Topへ