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- 高値警戒感から米国株離れか~2025年7月の投信動向~
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コラム
2025年08月07日
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資金流入が急減速、新NISA以降の最低を更新
株高の裏で進む米国株離れ
国内株式も利益確定売りが優勢
また、7月はバランス型ファンドの資金流入も鈍化し、さらに国内株式ファンドと外国債券ファンドは資金流出した。外国債券ファンドは900億円の流出のうち半分以上がSMA専用からだったが、国内株式ファンドは一般販売されているものから2,400億円の資金流出があった。
一般販売されている国内株式ファンドでは、インデックス型(黄棒)からの流出が1,300億円と6月の1,600億円から鈍化したが、アクティブ型(緑棒)は1,100億円の流出と6月の400億円から急増した【図表5】。アクティブ型の国内株式ファンドからの資金流出が1,000億円超えるのは、2020年11月以来のことであった。国内株式ファンドの場合、アクティブ型はインデックス型と比べて投資期間が長い傾向があるが、国内株式が7月に高値を付ける中、売却する投資家が多かった様子である。
一方で、7月もインデックス型の外国株式ファンドへの資金流入自体は続いており、積立投資を継続している個人投資家が多いことがうかがえる。ただ、内外株式などの高値警戒感から投資を見合わせる、もしくは売却する動きが見られたため、ファンド全体で見ると資金流入が減少したといえよう。
一般販売されている国内株式ファンドでは、インデックス型(黄棒)からの流出が1,300億円と6月の1,600億円から鈍化したが、アクティブ型(緑棒)は1,100億円の流出と6月の400億円から急増した【図表5】。アクティブ型の国内株式ファンドからの資金流出が1,000億円超えるのは、2020年11月以来のことであった。国内株式ファンドの場合、アクティブ型はインデックス型と比べて投資期間が長い傾向があるが、国内株式が7月に高値を付ける中、売却する投資家が多かった様子である。
一方で、7月もインデックス型の外国株式ファンドへの資金流入自体は続いており、積立投資を継続している個人投資家が多いことがうかがえる。ただ、内外株式などの高値警戒感から投資を見合わせる、もしくは売却する動きが見られたため、ファンド全体で見ると資金流入が減少したといえよう。
(2025年08月07日「研究員の眼」)

03-3512-1785
経歴
- 【職歴】
2008年 大和総研入社
2009年 大和証券キャピタル・マーケッツ(現大和証券)
2012年 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン
2014年 ニッセイ基礎研究所 金融研究部
2022年7月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・投資信託協会「すべての人に世界の成長を届ける研究会」 客員研究員(2020・2021年度)
前山 裕亮のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/08/07 | 高値警戒感から米国株離れか~2025年7月の投信動向~ | 前山 裕亮 | 研究員の眼 |
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2025/07/23 | プラチナNISAに毎月分配型よりも必要なもの | 前山 裕亮 | 研究員の眼 |
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