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- 中国経済:生産者・消費者物価の動向(2021年12月)~生産者物価は鈍化も高止まり、消費者物価も鈍化へ
1.生産者物価は鈍化も依然高止まりが続く
生産財の内訳をみると、採掘工業が前年同月比44.2%上昇、原材料工業が同19.7%上昇、加工工業が同8.2%上昇となり、前月より採掘工業は16.3ポイント、原材料工業は5.3ポイント、加工工業は1.9ポイント下回った。不動産業界の不振を受け、建築用資材価格が値下がりしたことや、原油等のエネルギー価格の下落を背景に、工業製品の価格は下落するも依然として高止まりは続く(図表-2)。
2.消費者物価も鈍化へ
さらに品目別にみると、生鮮野菜や豚肉等の食品価格や交通通信価格の下落が12月の消費者物価を押し下げた。それぞれ確認すると、生鮮野菜は前年同月比では10.6%上昇となり、前月の30.6%上昇から20.0ポイント下落した。一方、豚肉は前年同月比で36.7%下落となり、前月の32.7%下落から4.0ポイント下落し、食品価格全体では同1.2%下落となった。また、交通通信価格は、国際的なエネルギー市況の下落を反映し、前年同月比5.0%上昇と前月から2.6ポイント下回った。
消費品(モノ)とサービスの対比では、12月の消費品(モノ)は前年同月比1.5%上昇となり、11月の同2.9%上昇を1.4ポイント下回った。一方、サービスは同1.5%上昇で前月から横ばいだった。
中国は現在、重要局面を迎えている。目前にした北京五輪の成否や国内新型コロナ感染状況が物価および景気動向へ大きく作用するだけに、行く末に注目したい。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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助川 啓太
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(2022年01月12日「経済・金融フラッシュ」)
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