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コロナ禍での医療費減少-新型コロナの感染拡大は、受療行動にどのように影響したか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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新型コロナウイルス感染症は、9月後半以降、第5波の新規陽性者数が急速に減少した。重症者数も減少し、各地での医療の逼迫も緩和された。そんななか8月末に、厚生労働省は、2020年度の概算医療費を公表した。そこには、コロナ禍が医療に与えた影響が、医療費データとして、いくつかの点で表れている。
本稿では、その医療費データをもとに、コロナ禍の影響をみていくこととしたい。
■目次
1――はじめに
2――年度ごとの医療費推移
1|概算医療費により、医療費の動向を迅速に把握できる
2|2020年度の概算医療費は、1954年の公表開始以来最大の減少となった
3|医療費減少の要因として、 (1)患者の受診控え、 (2)病気そのものの減少 が考えられる
3――2020年度医療費減少の特徴
1|2020年4~5月には、医療費が大幅なマイナスとなった
2|受診日数が減る一方、一日あたり医療費は増えた
3|診療所や公的病院で医療費の減少率が大きかった
4|小児科や耳鼻咽喉科で医療費の減少が大きかった
5|未就学者や75歳以上で医療費の減少が大きかった
6|都道府県別にみると、東京の医療費の減少が最も大きかった
4――おわりに (私見)
(2021年10月05日「基礎研レター」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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